東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 群馬 > 記事一覧 > 2月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【群馬】

ハンマー投げ・生徒死亡事故 以前から危険性認識 校長らに伝わらず

 藤岡市の県立藤岡中央高校で昨年十二月、サッカー部の男子生徒が陸上競技用のハンマーに当たって死亡した事故から二カ月近く。県教育委員会の第三者検証委員会による事故原因や再発防止の検討が十五日から始まった。会合後の会見で県教委は、事故以前から生徒らがハンマー投げによる危険性を認識していたが、校長ら管理職に伝わっていなかった状況などを明らかにした。次回以降の検証委で安全管理の問題点などを整理、再発防止を協議する。

 十五日の初会合は非公開で行われた。会見した県教委によると、陸上部とサッカー部はグラウンドで混在する格好で部活動をしており、陸上部員が投てき練習をする場合、サッカー部はグラウンドの半分は使わないようにしていた。しかし、生徒へ聞き取り調査をしたところ、事故以前からハンマーがサッカーのゴールポストに当たったり、ゴールのネットを破ったりすることがあり、生徒が危険を感じていたことが分かった。こうしたことは両部の顧問は認識していたが、校長ら同校の管理職には伝わっていなかった。県教委は「こうした状況について、どの程度まで危険という認識を持っていたか今後の検証課題の一つ」とした。

 事故発生時の状況についても、サッカー部員が陸上部の投てき練習に気付いていなかったことが明らかになった。投てき練習をする陸上部員は声で合図して安全確認することになっていたが、サッカー部員に届かなかった可能性がある。グラウンドのナイター照明を使い、事故時に近い状況で現場視察もしたが、県教委関係者は「サッカーのコートから投てき場所は暗く見えにくい状況」と話した。

 検証委では「グラウンドで(部活動が)混在することは特別な状況ではないが、(利用が)ルールでなく暗黙の了解であったことが課題」などの指摘があったという。 (石井宏昌)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報