東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 群馬 > 記事一覧 > 3月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【群馬】

相乗りタクシー 買い物弱者支援 渋川市社協、2地区で発進

登録証代わりに利用者に渡される買い物かご=渋川市社会福祉協議会で

写真

 渋川市社会福祉協議会は今春、自力で買い物に出掛けるのが難しい高齢者を対象に、タクシーに相乗りして買い物をする支援策を市内二地区で始める。社協と店舗がタクシー料金の一部を負担することで料金を抑え、利用者の自宅と店舗を「ドアツードア」で結ぶのが特徴。「買い物弱者」の支援策として、全国的にも珍しい取り組み。対象地区を順次広げ、三年以内に全市での実施を目指す。 (渡辺隆治)

 運行開始は豊秋地区(人口約九千人)が三月、古巻地区(同約一万二千人)が四月。対象は七十五歳以上。買い物に行けるのは豊秋地区が毎月第二、第四火曜日で、古巻地区が毎月第一、第三火曜日。買い物に当てる時間はいずれも午後二時から一時間。

 電話などで社協に申し込むと、利用者が四人で一組になるよう調整。当日はタクシーが各利用者の自宅前まで迎えに行き、帰りは自宅まで送り届ける。巡回バスや集合場所を決めてタクシーに乗る支援策も検討したが、歩く距離を短くできる支援策にこだわった。

 料金(往復)は二キロ未満五百円、二キロ以上は五百メートルごとに百円ずつ加算する。運営費は税金に頼らず、社協の介護事業による利益と店舗などからの協賛金を財源とする。

 利用を申し込むと、社協から登録証の代わりに専用の買い物かごを渡されるので、そのかごで買い物をしてそのまま家に持ち帰る。買い物先は、協賛金を出すスーパーマーケット「とりせん」渋川店。タクシーの運転手は迎えの際、持参した「火の元」「戸締まり」「財布」などと書かれたボードを示し、利用者の安全確保と忘れ物防止に努める。

 社協は昨年十一月から今年一月まで、豊秋地区で無料で試験運用を実施。七回運行し、延べ四十二人が利用した。一人当たりの一回の買い物の平均額は約四千三百円だった。利用者からは「重い物も気兼ねなく買えた」「このサービスでこの料金なら安い」などとおおむね好評で、本格運用に踏み切った。

 社協は「買い物弱者の支援策がいろいろ試みられているが、このやり方がお年寄りのニーズに一番応えられるのではないか」と話している。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報