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【群馬】

碓氷関所史料館 最後の一般公開 開設57年、老朽化で今月で閉館

碓氷関所史料館内で関所の様子を描いたパネルを手にする碓氷関所保存会の佐藤会長=安中市で

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 安中市松井田町横川の県史跡「碓氷関所跡」にある「碓氷関所史料館」が、開設から五十七年が経過して老朽化したため本年度末で閉館する。十二日から十八日まで、関所門復元や同館建設時の貴重な写真史料を新たに加えて、最後の一般公開をする。運営する同市教育委員会は四月から市内の別の場所で史料を通年公開する準備をしている。 (樋口聡)

 碓氷関所は一六一六年に江戸幕府によって設置された。箱根の関所などとともに江戸時代の四大関所に数えられた。

 町は戦後、関所跡地で関所の復元を目指した。門の復元など進め、一九六一年に碓氷関所史料館を開館した。建設費は五十九万円だったという。

 史料館には、東西門間約九十五メートルあった関所の模型をはじめ、関所役人が着用した裃(かみしも)やはかま、小田原提灯(ぢょうちん)、硯(すずり)、往来手形などさまざまな古文書約百点を展示。ほかに中山道や五街道などの古地図四点、長崎平戸藩松浦肥前守らが本陣に宿泊した際に掲げた「関札」などがあり、往時の様子をうかがい知ることができる。

 史料館には常駐職員がおらず、通年公開できていなかった。観光シーズンなどに碓氷関所保存会のメンバーのボランティアが案内したり、事前の観覧希望を受けて市教委職員が立ち会って公開していた。

 史料は四月一日から、市内のJR横川駅に隣接する「碓氷峠鉄道文化むら」北側の麻苧(あさお)茶屋に設ける「碓氷関所史料展示室」に展示し、無料で通年公開する予定だ。

 碓氷関所保存会の佐藤健一会長は「移転しても関所跡での案内は続けるが、訪れる人は関所跡とともに史料が見たいと思うはずで、関所跡に新たな史料館を建設するよう市側に働きかけていきたい」と話す。

 碓氷関所史料館での最後の一般公開は各日午前九時〜午後四時。無料。

 

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