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【群馬】

上野三碑「世界の記憶」に 多胡碑 隠した穴か

 高崎市教育委員会は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)「世界の記憶」の上野三碑の一つ、多胡碑が終戦直後に隠されていたとみられる埋設坑(穴)を発見した、と発表した。埋設坑の正確な位置はこれまで判明していなかった。(大沢令)

 市教委は「ユネスコ『世界の記憶』に登録された多胡碑の現代史や来歴を知る意味で貴重な発見」としている。

 埋設坑は、多胡碑から約六十メートル東の吉井町池の民家の庭先で発見された。南北二・九三メートル、東西一・八〇メートル。当時の地表面から約一・三〜約一・五メートルの深さにあったと推定されている。多胡碑の碑身(高さ一・二九メートル、幅〇・六九メートル、奥行き〇・六二メートル)が収まる規模という。

 県教育委員会に保管されている資料などによると、多胡碑は一九四五年九月ごろ、当時の文部省の指令に基づき、吉井町(現高崎市)が地元住民の協力を得て多胡碑から五十六メートル東の畑に隠した。進駐軍による接収から守る目的だったとみられる。地表から約一・五メートルの深さに碑身の文字面を上に向け、横倒しに設置した。埋設後は位置を隠すためダイコンかホウレンソウを植えたと記録されている。翌四六年に同省の指示で掘り返され、現在の場所に再建された。

 市教委は調査の成果について十日午前十時から、同市吉井公民館で報告会を開く。定員は八十人(先着順)。問い合わせは市教委文化財保護課=電027(321)1292=へ。

      ◇

 高崎市教委は九日から十一日の三日間、多胡碑(同市吉井町池)と山上碑(同市山名町)、金井沢碑(同)の覆屋の扉を開け、一般公開する。

 通常はガラス越しにしか見学できないが、年に一日扉を開けて公開してきた。ユネスコ「世界の記憶」に登録されたことで、見学者の増加が見込まれるとして公開を三日間に増やす。覆屋の扉は開けるが、碑の保存環境を維持するため立ち入りはできない。公開は各日とも午前九時〜午後三時。ボランティアガイドが常駐し、解説する。

 これに合わせ、期間中、三碑を巡る無料バスを八便から十六便に増やし、二十〜二十五分間隔で運行する。

 

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