東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 群馬 > 記事一覧 > 3月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【群馬】

「遊・ゆう」3年目の春 福島から避難…交流の会 富岡の遠藤さんら発足

「まずはもう1年」と話す遠藤節子さん=高崎市で

写真

 東京電力福島第一原発事故で、福島県から群馬県内に避難した女性3人が発足した交流の会「遊・ゆう」がこの春、3年目を迎える。「知り合いや友人を増やして心の安定につながれば」と毎月、お茶会や絵手紙、手芸の体験教室などを開いてきた。メンバーは「模索しながら手づくりで活動してきたが、互いに気持ちを口にすることで立ち直れた部分もある。多くの人に参加してほしい」と話している。 (石井宏昌)

 立ち上げの中心になった遠藤節子さん(68)は原発事故で避難指示が出された福島県南相馬市小高区から、埼玉県などを経て二〇一二年六月に富岡市に来た。福島県ではケアマネジャーをしていたが、事故後、慣れない土地での生活でふさぎ込むことも。近くに知人や友人はおらず「人恋しくてスーパーに行ったこともあった」という。一三年二月からは富岡市の自宅を支援者らに開放し、避難者の交流の集いを開いてきた。

 そうした中で「助けてもらうだけではなくて、自分たちで何かしよう」と、福島県から伊勢崎市や高崎市に避難していた女性二人と会を結成し、一六年四月に遠藤さんの自宅でスタート。翌月からは、福島県から避難した被災者を支援する市民グループ「ぐんま暮らし応援会」(高崎市棟高町)の事務所の和室を借り、現在は月一回開いている。

 「避難生活での寂しさや孤独な思いを安心して話せる場にしようと続けてきた。(避難先の)地域に根付き、友だちを増やせるように、と地元の人を体験教室の講師に招き、さらにその人を通じて知り合いを増やす取り組みもしてきた」と二年間の活動を振り返る遠藤さん。「継続するのは大変な部分もあるけれど、まずはもう一年やってみようと思う。避難者に心を寄せてくれる群馬の人の参加も増えている。楽しく笑い合える場にしたい」と話した。

 遊・ゆうの問い合わせは遠藤さん=電090(8330)5654=へ。

◆東北3県から避難 県内に339世帯846人

 県によると、東日本大震災や東京電力福島第一原発事故で、県内で避難生活を送る人は三百三十九世帯の八百四十六人(二月末時点)に上っている。

 岩手、宮城、福島の三県から避難を余儀なくされ、県内二十六市町村で暮らしている。受け入れ状況をみると、公営・民間等の住宅(県や市町村の借り上げ住宅を含む)で生活する人が五百二人で最も多く、次いで親類や知人宅等が三百三十一人、病院や福祉施設の人も十三人いる。

 県内の避難者は震災直後の二〇一一年三月下旬がピークで、三千七百人を超える人が暮らしていた。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報