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【群馬】

震災発生時刻は「あえて楽しく」 踊りや演奏で思いはせる

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から七年となる十一日、玉村町で演奏や踊りで被災地に思いをはせようというイベントが開かれ、福島県から県内への避難者と群馬の住民でつくるよさこいチーム「風神桜馬(ふうじんおうま)」も参加した。震災発生時刻は悲しみを吹き飛ばすかのように来場者と踊りながら笑顔で迎えた。高崎市では脱原発を訴える集会とデモ行進が行われた。被災者が現状を伝え、原発のない社会の実現を訴えた。

震災発生の時刻を踊りながら迎えた参加者ら=午後2時46分、玉村町で

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◆玉村町 福島避難者とのよさこいチームも参加

 玉村町のふるハートホールで開かれた「手をつなごう東北と」は被災地復興支援団体「黄色いハンカチプロジェクト玉村支部」が、活動報告会を兼ね毎年開いている。この日は代表の金井悦子さん(41)が、震災翌年から続けている岩手県の福祉施設などでのウクレレの演奏活動について報告した。

 金井さんは「被災地で特別なことをするのではなく(福祉施設など)群馬でやっている演奏活動とほとんど変わらなくなってきている。自分たちにできることをこれからも続けていきたい」と語った。

 風神桜馬代表の新妻(にいつま)道明さん(34)=福島県南相馬市出身=は「踊っているうちに少しずつ群馬の人となじんできた。震災の風化が進んできて悲しいが、負けずに前向きに行こうと思う」と語り、メンバーと迫力の踊りを披露した。

 震災が起こった午後二時四十六分は当初、黙とうをささげる予定だったが、当初の予定より遅れていたこともあり「あえて楽しくいこう」と来場者もステージに上がって一緒に踊った。新妻さんは「毎年、この日は故郷のことを考えて気分が落ち込んでしまうが、楽しく過ごせてよかった」と笑顔を見せた。

 このほか、活動に賛同する団体などがフラダンスやオカリナを披露。最後は金井さんらがウクレレで「ふるさと」を演奏し締めくくった。金井さんは「こうしたイベントがこの日を思い出し、考えるきっかけになってほしい」と話した。 (原田晋也)

集会に参加した早川篤雄さん(左)と千枝子さん夫妻=高崎市で

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◆高崎市で「さよなら原発」デモ・集会

 高崎市内の中心街で開かれた「力あわせる200万群馬さよなら原発アクション」。

 高崎城址(じょうし)公園で開かれた集会では「二度と原発事故被災者を出さないために今こそ福島に寄り添い、福島事故に学んで行こう」との宣言文を朗読。すべての原発の再稼働に反対し、再生可能エネルギー政策への転換に向けて行動する決意を新たにした。

 市民団体などの実行委員会が主催し、約千三百人が参加した。

 避難指示が解除された楢葉町の早川篤雄さん(78)、千枝子さん(74)夫妻が被災地の現状を報告。千枝子さんは「福島の悲劇は私たちで終わりにして、原発ゼロを目指して頑張っていきましょう」と涙ぐみながら呼び掛けた。

 篤雄さんも「事故から七年もたつのに汚染水は増える一方だ。本当の収束はいつになるのか。もう安全神話にはだまされない」などと話した。 (大沢令)

 

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