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【群馬】

本白根山に警戒レベル2 火口半径1キロで噴石注意

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 気象庁は、一月に噴火した草津白根山(群馬県、長野県)の本白根山に新たに設定する噴火警戒レベルについて、十六日午後二時から運用を開始した。火山活動に変化がなければ、レベル2(火口周辺規制)とし、鏡池周辺の想定火口域の中心から半径一キロの範囲で、大きな噴石などに注意するよう呼び掛けた。

 白根山(湯釜付近)はレベル1(活火山であることに留意)とし、草津白根山の中で二つの警戒レベルを運用する。

 気象庁によると、一月の噴火でできた火口が全て入る半径三百メートルの円を、本白根山の想定火口域として設定。気象庁や研究機関のこれまでの調査では、大きな噴石の飛散は円の中心から一キロ以内に収まっていた。

 今後、同規模の噴火が発生する可能性があるため、当面の間はレベル2で半径一キロを警戒範囲とする。観光への影響が大きい「志賀草津道路」(国道292号)は一キロのすぐ外側にあり、警戒範囲から外れる。

◆県災害警戒本部を廃止

 草津白根山の本白根山(草津町)の噴火で、県は十六日、県災害警戒本部を廃止した。

 県によると、本白根山で暫定的に設定されていた噴火警戒レベルがレベル3から2に下げられ、立ち入り規制も縮小されたことなどを受けて判断した。

◆高原ルート開通へ 周辺観光人気コース

 本白根山の噴火警戒レベル引き下げや立ち入り規制区域の縮小を受け、県は十六日、冬季閉鎖中の志賀草津高原ルート(国道292号)を例年通り四月中旬に開通することを決めた。当面は一部区間で夜間通行止めなどの規制を行う。長野県と草津町を結ぶ同ルートは春から秋にかけて周辺観光の人気コースで、開通決定に町や地元の観光関係者に安堵(あんど)が広がった。

 県によると、閉鎖解除は四月二十日の予定。ルートのうち、草津町の殺生河原駐車場前−嬬恋村の万座三差路の八・五キロ区間は当面、通行規制を実施。通行は自転車を含む車両のみで歩行者は通行できない。噴火による降灰が融雪などで道路に流出するケースを考慮し、対応が難しい夜間の午後六時〜翌午前七時は通行止めにする。

 安全対策として道路パトロールを強化するほか、ルートの十カ所に避難誘導看板を設置。通行規制区間の一カ所にコンクリート製の退避壕(ごう)を設ける。

 開通決定に草津温泉観光協会の斎藤泰課長補佐は「安全と判断され、開通が決まって大変うれしい。長野方面への生活道路でもあるが、春から秋に向け、素晴らしい自然など地元の重要な観光資源となる。関西方面からの団体客には特に人気で旅行会社にとっても必要な道路だ」と歓迎する。

 草津温泉旅館協同組合の工藤強一事務局長も「地元にプラスになるのは間違いない。現在は様子を見ている旅行エージェントもツアーを組むようになるだろう。期待したい」と話した。 (石井宏昌)

     ◇

 草津町の黒岩信忠町長は十六日の記者会見で「国内でもトップクラスの景色がある。通行できる見通しになり、本当にうれしい」と話した。

 

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