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【群馬】

高校生「安吾」を読む 晩年過ごした桐生で「安吾忌の集い」

坂口安吾の生前の写真の前で朗読する高校生たち=桐生市で

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 桐生市で晩年の三年間を過ごした作家、坂口安吾(一九〇六〜五五年)をしのぶ「第二十九回安吾忌の集い」が、同市の有鄰館で開かれた。初企画として市内の桐生第一、桐生南、樹徳の三高校の演劇部や放送部の生徒ら十四人が桐生を題材にした安吾のエッセーを朗読した。

 集いは地元のファンらでつくる「安吾を語る会」が毎年開いている。安吾作品に関連した朗読や芝居、音楽会などを続けてきたが、今回は若い世代にも作品に触れてもらおうと「高校生、安吾を読む」と銘打ち高校生に参加を呼び掛けた。

 エッセーは、一九五四年三月〜十二月に新聞に掲載された「桐生通信」全八編。桐生を「町ができた時から東における最も大阪的なところで、今日に至っても全くの小商工業都市で各人腕にヨリをかけ隣人親友を裏切って取引と金勘定に明け暮れしているところだ」などと表現し、少しの毒を交えたユーモアのある目線で地元の人や街を描き出している。

 桐生第一高演劇部部長の三年、和田萌(めぐみ)さん(18)は「坂口安吾は名前だけ知っているくらいだったが、読んでみて他の作品にも興味を持った」と話した。 (原田晋也)

 

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