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【群馬】

<ダミアン・ロブションのBONJOURぐんま> (24)甘楽町の武者行列

甘楽町の「武者行列」に参加した筆者(オレンジ色の着物)

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 甘楽町の城下町小幡さくら祭り「武者行列」が今年も開かれる。三年前、日本政府の外国青年招致事業「JETプログラム」に参加した友人に誘われ、武者姿で街なかを練り歩いた。

 着替えは、町の体育館でほかの参加者と一緒だった。私たちのグループを手伝ってくれた日本人の着付け係の方は器用で手際がよかった。「本当にすごいな」と舌を巻いた。

 「富岡製糸場を愛する会」主催のイベントでは花婿役を頼まれた。和装だったが、赤い頭巾のような帽子をかぶり、キツネの顔をイメージして化粧をした。行進中は自分の滑稽な格好を思い浮かべ、噴き出しそうになるのをこらえるのが大変だった。

 フランス人の友人と二人で、京都の東映太秦映画村に遊びに行った時も「変身」を体験した。時代劇のセットから出てきたような、着物姿のどこか不思議な感じの欧米系の大柄なカップルを見掛けた。園内の写真スタジオでは、歴史上のキャラクターに扮装(ふんそう)することができるのだ。「記念撮影していく?」。どちらともなく言い出し、あまりためらうことなく挑戦することにした。せっかくなので、私は殿様に、友人は新選組に扮してなりきった。

 そもそも私は「変身」することにほとんど抵抗はない。幼いころから、扮装することでその人の世界や時代を体験できる楽しさがあると思っていたからだ。高校時代に監督としてメガホンをとったアマチュア映画でも登場人物の衣装はもちろん、キャラクターや背景にこだわって考えることの面白さも学んだ。

 歴史的な街並みときれいな桜が象徴的な甘楽町の「武者行列」は四月八日。よろいや甲冑(かっちゅう)に身を固めた戦国武将たちが繰り広げる華やかな絵巻が見どころだが、武者姿などを身にまとってなりきった人たちの鼓動も感じながら、タイムスリップを楽しんでみてはいかがですか? (富岡市国際交流員)

 第2、第4日曜日に掲載します。

 

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