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【群馬】

原木乾燥シイタケ 出荷自粛を一部解除 県内初、渋川の生産者

 県は二十七日、東京電力福島第一原発事故に伴う放射性物質の影響で、八市町村の生産農家に出荷自粛を要請していた原木栽培の乾燥シイタケについて、渋川市の生産者一人を解除したと発表した。県内で原木乾燥シイタケの一部解除は初めてになる。 (石井宏昌)

 原発事故の影響で県内では二〇一一年十二月、高崎、沼田、渋川、富岡市、中之条、みなかみ、東吾妻町、高山村の八市町村で生産された原木乾燥シイタケについて出荷自粛要請が出された。県は昨年三月、個別の生産農家ごとに解除する方針を決め、具体的な解除条件などを公表。順次解除を目指していたが、ようやく一部解除にこぎ着けた。

 今回解除されたのは渋川市の生産農家森田富雄さん(67)のつくる原木乾燥シイタケ。今月一日に行った三回の検査で放射性セシウムがいずれも検出限界値以下となり、県の定める安全基準の一キログラム当たり一〇〇ベクレルを大幅に下回るなど条件をクリアした。県は解除になった生産農家の氏名をホームページで公表し、直売所など販売施設にも通知する。

 県産の乾燥シイタケは震災のあった一一年は生産量が二七・五トンだったが、一六年は八トンに減少している。

 森田さんは取材に「できるだけ原発事故前の状況に戻したいと県と協力してやってきた。一部解除にはなったが、まだ道半ばというより道が開き始めたところ。原木選びの段階から厳しい検査を経て栽培している。今後、他の生産者も解除に向かうと思うが、安全安心なシイタケづくりはこれからが大変」と話した。県きのこ普及室は「関係市町村と連携し、生産者の出荷自粛解除に向けた栽培管理指導を続けて行く」としている。

 

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