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【群馬】

マンホールトイレ、水道局に仮設四基を整備 前橋市整備、初の見学会

マンホールトイレの仕組みを説明する前橋市水道局の担当者=同市で

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 前橋市水道局が岩神町の庁舎駐車場に、災害時に備えてマンホールの穴を利用した仮設トイレ四基を整備し、二十九日、地元の住民や市議らを対象にした見学会を初めて開いた。一般の仮設トイレに必要なくみ取りが不要なため衛生的で臭いも少なく、簡単に設置できるのが特徴。市は避難所となる一部の小中学校にマンホールトイレを整備しており、市民の要望があれば水道局で随時見学会を受け付ける。 (菅原洋)

 災害時のトイレを巡っては東日本大震災で断水が続き、避難所の仮設を含むトイレに大量の汚物がたまり問題化。女性、子ども、高齢者を中心にトイレに行くのを避けようと食事や水分を控える人が目立ち、健康面にも悪影響を及ぼした。

 こうした事態を受け、マンホールトイレは東日本大震災では宮城県東松島市で、熊本地震では熊本市で試用された。県内での整備は前橋、伊勢崎、太田市など一部にとどまっている。

 マンホールトイレの設置には、路上などのマンホールの穴は利用できず、避難所敷地内の下水道管上にトイレ用のマンホールの穴を整備する必要がある。水道局が駐車場に整備したマンホールの下には、水と汚物をためる「貯留管」も新設し、下水道管との間に設けた弁を定期的に開き、汚物を流す仕組み。マンホールトイレは下水道上に穴を整備するだけでも設置できるが、貯留管も加えれば、より衛生的になる。

 前橋市は桃井小、元総社南小、第一中、第五中、みずき中に計十四基のトイレ用マンホールの穴のみを整備済みで、第一中と桃井小を除いて上に設置する仮設トイレも置いている。

 見学会には十数人が訪れ、職員が約五分で仮設トイレ一基を組み立てた。四基の中には、車いす用や男性の小便専用もある。

 自治会の男性は「便器の座り心地に違和感はなく、災害時ならば十分に利用できる」と実感を語った。見学会の問い合わせは市水道局経営企画課=電027(898)3011=へ。

 

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