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【群馬】

前橋には「太陽の鐘」がある 岡本太郎さん作 移設祝う

樹木に囲まれた「太陽の鐘」=前橋市で

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 芸術家の故岡本太郎さん(一九一一〜九六年)が制作した造形作品「太陽の鐘」が、前橋市千代田町の諏訪橋に近い広瀬川河畔緑地へ移設され、三十一日、現地で記念式典が開かれた。「前橋再生のシンボルに」と移設に尽力してきた関係者たちが協力して、長さ約二十四メートルの撞木(しゅもく)を引き、鐘の音を市内に響かせた。 (原田晋也)

 太陽の鐘は直径約一・二メートル、高さ約二・四メートルで、鐘をつるす高さ約七メートルの三日月状の造形物と一体となった作品。九九年に閉園した静岡県内のレジャー施設内で保管されたままになっていたのを、前橋市出身のコピーライター糸井重里さんの協力で前橋市へ寄贈することが決まった。

 修復費など三千万円以上は、市内の企業でつくる街づくり団体「太陽の会」が負担。鐘の設置場所は建築家の藤本壮介さんがデザインを手掛け、丘の上の鐘を樹木が囲むような形となった。

太陽の鐘を突く田中会長(前列(右))ら関係者=前橋市で

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 糸井さんは式典で「前橋で育った子が大人になってよその地域の人に『突こうと思っても長い棒をみんなで、せーの、とやらないと突けない、すごく変な鐘があった』なんて話すのを今から想像してワクワクしている。前橋にはこれがある、と自慢できるような街になってほしい」と期待を込めた。

 「太陽の会」会長で眼鏡チェーン「ジンズ」社長の田中仁さんは取材に「鐘の音を聞いて感無量だ。一人じゃ突けない撞木が象徴しているような気がする。前橋の街づくりも一人じゃできない。みんなが協力することが大切だ」と語った。

 

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