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【群馬】

前橋市、保険重複加入3件 行政監査結果報告書が指摘

 前橋市が各部署で加入する各種保険に二〇一六年度は三件の重複加入があり、一七年度の行政監査結果報告書で「各部署間に連携不足があり、不適切な契約だ」と指摘されたことが分かった。三件の重複加入はいずれも長年にわたって続いており、加入の必要がなかった総額は残る文書で確認できただけで二十数万円。この他にも市と、市有施設を管理する指定管理者との間でも保険に複数の重複加入が判明した。 (菅原洋)

 監査は市の監査委員が昨年五月から今年一月にかけ、各部署から調査票や関係書類の提出を受けて実施した。定期監査で各種保険の状況を全体的に調査するのは初めて。

 報告書と各部署への取材によると、消防局総務課は市民の消防団員が各地を視察する際、民間の傷害保険に加入してきた。しかし、同課は公的な「消防団員等公務災害補償」にも加入し続け、重複している民間保険分は一三〜一七年度に計約十万二千円となった。同課の担当者は「確認不足で課内で保険が重複してしまった」と説明している。

 市が随時実施してきた防災訓練でも、市消防局予防課が公的な「防火防災訓練災害補償等共済」に加入してきた。しかし、市総務部危機管理室でも民間の傷害保険に加入し続け、〇三年度以降の七回の訓練で計十一万五千円を支払っていた。ただ、参加者の一部に当たる企業の従業員は同共済では補償されず、危機管理室は「全てが重複ではない」としている。

 さらに、教育委員会が不登校の児童・生徒が通うために設けた適応指導教室に対し、青少年課が施設賠償責任保険に加入してきた。しかし、この保険分は財務部資産経営課が市有施設全般向けに加入してきた総合賠償補償保険で補償されると判明。このため、青少年課が〇六〜一七年度に支払った計約六万五千円が重複したことになった。

 保険の重複加入は一六年に指定管理者が担当する市有施設でも相次ぎ、市が全体的な火災保険に加入しているのに、市民文化会館と大胡分館、荻窪温泉あいのやまの湯、粕川温泉元気ランドでも火災保険に加入。スポーツ施設などでも動産保険で三件が重複した。このため、加入の必要がなかった総額はさらに増えるのは確実だ。

 一方、保険加入が必要にもかかわらず、産業経済部の市有施設一件で火災保険に入っていなかった。

 報告書は「各種保険に加入する必要性や詳細な保険内容の検証を徹底し、市の厳しい財政状況を踏まえ、経済性、効率性、有効性の視点から執行に努めるべきだ」と指摘している。

 

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