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【群馬】

車の完全自動運転 群大が両毛システムズと共同研究

共同研究を発表し、手を合わせる群馬大と両毛システムズの関係者=県庁で

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 車の完全自動運転技術を研究している群馬大学は五日、情報サービス会社「両毛システムズ」(本社・桐生市)と、自動運転車の動きを実車ではなく、コンピューター上でシミュレーションする共同研究の契約を結んだ、と発表した。自動運転車の「頭脳」となる車載コンピューターの動作や制御の状態をさまざまな条件で試験する装置や手法を研究し、早期の実用化や技術力の向上につなげる。

 両毛システムズは二〇〇六年から自動車制御のコンピューターシステム分野に参入。コンピューターを使った模擬実験などで自動車メーカーの車両開発に参画している。群馬大は一六年度から桐生市で自動運転車で公道を走る実証実験を行い、前橋や富岡市など他の自治体とも連携して、限定地域での完全自動運転車の普及に取り組んでいる。

 共同研究では、群馬大が公道での実証実験を行ってる地域の道路や交通設備などをコンピューター上に仮想環境として構築。実験で蓄積したデータを用いて、自動運転車の制御の状態や動作をテストする。

 歩行者の飛び出しなど実際の走行では危険で試験できない状況や、さまざまな天候、交通条件で車の動作を評価でき、実車を使わないことで開発期間やコストの短縮につながるという。

 群馬大荒牧キャンパス(前橋市)の次世代モビリティ社会実装研究センターで既に同社の技術者が研究に取り組んでおり、年度内に仮想環境を構築する予定。

 群馬大や両毛システムズの担当者は「地域限定型の完全自動運転が群馬大の特色。地域を限定することで正確な仮想環境を構築でき、天候や交通条件などあらゆる環境で精度の高い試験や評価ができる。データの蓄積も貴重だ」と期待を込めた。 (石井宏昌)

 

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