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【群馬】

経営苦境続く上毛電鉄 沿線3市、国県19億円補助

厳しい経営状況が続く上毛電鉄=前橋市で

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 厳しい経営状況が続く上毛電鉄(前橋市)の沿線にある前橋、桐生、みどりの三市と、県でつくる上毛線再生協議会(事務局・前橋市)は、本年度から五年間で国費も含め総額約十九億五千六百万円を補助する再生基本方針をまとめた。二両編成で計四両の車両更新に計六億四千万円を支出し、運行の安全と減少する乗客へのサービス向上を図る。

 補助の負担割合は三市の人口などに応じ、前橋市が約四億七千万円、桐生市が約二億三千万円、みどり市が約九千万円。県は約八億二千万円、国は約三億五千万円となる。

 補助の内訳は、輸送の安全を確保する輸送対策事業費が約十億円、鉄道事業の経常損失に充てる鉄道基盤設備維持費が約七億九千万円、固定資産税等相当額が約一億三千万円。

 再生基本方針は、同社が経費節減に努め、約三十分間隔のダイヤと、運賃水準を現行のまま維持することなどを前提にしている。

 上毛線の想定輸送人員はマイカーへの依存や人口減少に伴い、昨年度の延べ約百五十二万人から、五年後には同約百四十一万人に減ると見込まれる。

 このため、同社は補助を受けても毎年度に二億三千万〜二億四千万円の繰越損失を抱え続ける見通し。鉄道事業では五年間で計約十一億円の経常損失を予想し、補助がなければ経営は成り立たないのが実情だ。

 同社に対する補助は、廃線になるのを避け、通学・通勤客や高齢者などの足を確保するため、一九九八年度から五年単位で続いている。 (菅原洋)

 

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