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【群馬】

ハンマー死亡事故 2顧問 危険性認識せず 第三者委で明らかに

 藤岡市の県立藤岡中央高校で昨年十二月、サッカー部の男子生徒が陸上競技用ハンマーに当たって死亡した事故で、以前からハンマーがサッカーゴールのポストに当たるなどしていたのに陸上部とサッカー部の顧問教諭は危険性を認識していなかったことが、二十六日に県庁であった県教育委員会の第三者検証委員会で明らかになった。委員会は非公開で終了後に県教委が会見した。

 それによると、両部は同じグラウンドで練習していたが、陸上部が投てき練習中は投てき場所に近いグラウンド北側半分にサッカー部員は入らないルールだった。これまでの調査で以前から陸上部のハンマーがゴールポストやネットに当たるなどして生徒の一部は危険を感じていたことが判明。だが顧問は県教委の聞き取りに対し、ルールにより「原則としてグラウンド北側にサッカー部員は入らない」として危険性を認識していなかったという。

 投てき練習のスケジュールは日ごろから両部で共有されておらず、事故当日も両部顧問間で連絡はなかったという。事故当時、陸上部の顧問は練習に立ち会っていなかった。投てき練習をする陸上部員は声で合図して安全確認することになっていたが、サッカー部員に届かず、グラウンドにあったナイター照明では投てき場所が暗く、サッカー部の選手からは見えにくかった。このためサッカー部員は陸上部の投てき練習に気付いていなかった。

 検証委は、グラウンド使用の注意事項やルールについて「暗黙の了解」だけで文面などでしっかり定めていなかったことや、日ごろから両部で情報共有がなかったことなどを問題点として指摘。ルールの明確化と明文化、ヒヤリ・ハット事例など両部での情報共有、照明設備の改善や夜間練習中止などを提言した。次回の検証委で、問題点や事故防止に向けての提言を盛り込んだ報告書をまとめる予定という。 (石井宏昌)

 

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