東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 群馬 > 記事一覧 > 4月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【群馬】

「つらい気持ち 忘れられない」 関越道バス事故6年 遺族ら犠牲者を追悼

関越道バス事故の現場近くに設けられた祭壇に、線香を手向ける林さん(奥)=藤岡市で

写真

 藤岡市の関越自動車道で乗客七人が死亡、三十八人が重軽傷を負った高速ツアーバス事故から六年となった二十九日、遺族ら約三十人が事故現場近くに設けられた祭壇に献花し、犠牲者を追悼した。

 空が白み始めた、事故発生時刻の午前四時四十分。遺族らが関越道下の祭壇に進み、手を合わせた。姉の茉耶(まや)さん=当時(23)=を亡くした金沢市の長谷川昂(こう)さん(27)は「三月に結婚したことを報告したので、安心してくれたと思う。笑顔で生きていることを、直接伝えられないのが、つらい」と胸の内を明かした。

 一緒にツアーバスに乗っていた母郁子(いくこ)さん=当時(49)=が犠牲になった、富山県高岡市の林彩乃さん(29)は「日々生活していると長く感じるけれど、まだ六年。母の存在は大きすぎて、つらい気持ちは忘れられない」と静かに語った。

 国土交通省は事故を受け、高速ツアーバスを廃止して安全基準の厳しい乗り合いバスに一本化。運転手の夜間運行距離の規制も強化したが、二〇一六年一月に大学生ら十五人が死亡した、長野県軽井沢町のバス転落事故を防げなかった。

 関越道ツアーバス事故は一二年四月二十九日に発生。金沢市から高岡市を経由して千葉県の東京ディズニーリゾートに向かっていたツアーバスが、防音壁に衝突し大破した。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報