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【群馬】

高校生の悩みをSNSで相談 県教委が試行、8月から

 県教育委員会は本年度、高校生を対象に、会員制交流サイト(SNS)を活用した相談事業を試行することを明らかにした。県教委の調査では県内の高校生の約98%がスマホを所持しており、無料通信アプリ「LINE(ライン)」でいじめや生活などの相談に応じ、自殺や犯罪被害の防止につなげる。県教委は「学校や家庭、地域で人間関係を築くのが基本だが、従来の相談体制を補完する意味でSNS活用を試行し、効果を検証する」としている。

 県教委によると、厚生労働省の調査で未成年の自殺が九月初旬に多いことから、夏休み明け前後の八月下旬から秋ごろまでの限定で行う。相談員の確保も含めて専門業者に委託する方針で、関連事業費一千万円を計上した補正予算案を二十五日開会の県議会定例会に提出する。事業費は国が全額補助する。

 県教委は昨年、神奈川県座間市で九人の切断遺体が見つかった殺人死体遺棄事件で県内の女子高校生が犠牲になったことを受け、事件のきっかけになったSNSへの注意喚起を県立高へ通知。子どもたちが相談しやすい環境づくりや人間関係の構築などを呼び掛けていた。相談対応では、県立高全てにスクールカウンセラーを配置し、総合教育センターでは電話相談も受け付けている。だが子どもたちにとって教職員や公的機関へ相談することはハードルが高く、ためらうケースも少なくないという。

 県教委高校教育課の担当者は「子どもたちにSNSでの相談を促すのではないが、従来の相談窓口を補完するセーフティーネットとして効果を調査する。生徒の思いや声を集め、今後の教育相談の充実に生かしたい」と話した。 (石井宏昌)

 

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