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【群馬】

自動運転の新拠点 群馬大に次世代研究センター 前橋・荒牧キャンパス

試験路でデモ走行する自動運転車=前橋市で

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 自動運転車の研究を進める群馬大学の「次世代モビリティ社会実装研究センター」が前橋市荒牧町の荒牧キャンパス内に完成し、18日、現地で記念式典があった。シミュレーション室や参画する企業が利用できる研究室などを備え、公的研究機関として世界最大規模の専用試験路を併設。産学官が連携する新たな研究拠点として、2020年までに一定条件での完全自動運転(レベル4)の実用化を目指す。 (石井宏昌)

 自動運転車の専用試験路は約六千平方メートルで、移動可能な信号機や標識、白線などを設置し、公道では試験が難しい課題も含め、さまざまな状況を想定して試験走行できる。

 二階建ての総合研究棟には、首都高速道路など実際の道路の三次元映像を三六〇度のスクリーンに映して自動運転時の状況を再現できるシミュレーション室、実証運転中の車を監視し、必要な指示やトラブルへの対応を行う管制・遠隔運転室、自動運転車の実証実験で集めた膨大なデータを集積、分析するデータセンターを備える。いずれも連携企業に開放するほか、企業向けの連携研究室や実験室を設けた。

3次元映像を使った運転シミュレーション室=前橋市で

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 自動運転車は小型車両や乗用車のほか、大型バスなどがあり、トラックを含めて夏までに十八台を保有するという。

 式典には群馬大のほか、文部科学省や自治体、金融機関、連携企業などの関係者が出席し、テープカットをして新たなスタートを祝った。群馬大の平塚浩士学長は「県内外の企業や研究開発法人が一つ屋根の下で人材、技術、経済的資源を集約して活動する拠点になる。県や地域自治体、賛同する企業や金融機関とともに、群馬を拠点とする完全自律型の自動運転車の事業化実現を目指して行く」とあいさつした。式典後には関係者の施設見学や自動運転車のデモ走行もあった。

 群馬大は一六年、理工学部がある桐生キャンパス(桐生市)に研究センターを設立し、キャンパス周辺の公道で自動運転車の実証実験を開始。前橋、富岡市などの公道でも試験走行している。自動車関連や情報通信のほか、保険などさまざまな分野の企業と連携しており、研究を加速するため、文科省の地域科学技術実証拠点整備事業を活用して新たな拠点としてセンターを新設した。

 

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