東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 群馬 > 記事一覧 > 6月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【群馬】

進む保育士不足 採用予定に288人満たず 県実態調査

保育士不足に対応した合同就職説明会のポスターを手に参加を呼び掛ける県職員=県庁で

写真

 県内の保育所や認定こども園などで、保育士不足が進んでいる。県の調査によると、今春の保育士採用状況(4月1日現在)は施設側が当初計画していた約75%にとどまり、予定人数より計288人少ない結果になった。人手が掛かる0〜2歳児の保育需要が高まっているのが要因で、県は関係団体による合同就職説明会を初めて企画するなど支援に力を入れる。 (石井宏昌)

 県によると、採用予定を下回る傾向は、県が保育士採用実態調査を始めた二〇一六年から拡大している。

 今春は県内の保育所、認定こども園、へき地保育所の計五百二施設のうち、九割に当たる四百五十一施設から得た回答をまとめた。それによると、採用予定は計千百十人だったが、実際採用できたのは八百二十二人にとどまり、二百八十八人不足した。調査を始めた一六年春は予定より百九十一人、一七年春は二百二十四人いずれも少なく、不足人数は年々広がっている。

 県子育て・青少年課は「少子化で子ども全体の人数が減っても、核家族化や共働き世帯の増加などで低年齢児の保育需要が高まっている」と分析する。

 さらに、認可保育所や認定こども園では、国の配置基準で子どもの年齢が低いほど保育士の人数が必要になる。四、五歳児の場合は子ども三十人に保育士一人だが、三歳児は二十人に保育士一人、一、二歳児はこれが六人に一人、ゼロ歳児は三人に一人になる。一歳の場合、子ども五人に保育士一人にすると、保育の質を高めるための県による補助を受けられ、多くの施設で五対一にするという。

 県は「不足分は、より良い保育や年度途中に子どもを受け入れるための人数。国の配置基準は満たしており、最低限は維持できている」とするが、今後も低年齢児の保育需要の高まりが見込まれることから、保育士不足の深刻化を懸念。七月十四日に幼稚園、保育園、認定こども園の合同就職説明会を初めて開き、学生や離職した経験者にさまざまな職種の魅力を紹介して就職を呼び掛ける。

 新たな試みとして本年度、幼児教育・保育の関係団体と保育士養成校が協議する場も設けた。県は「現場の求める人材と就職希望者が求める職場のミスマッチを防ぎ、人材確保と定着の対応策をまとめたい」としている。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報