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【群馬】

<ダミアン・ロブションのBONJOURぐんま> (29)妻とイタリアの旅

ローマのコロッセオの前でポーズを取る筆者夫婦

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 前回、妻の家族と一緒に過ごしたフランス旅行のエピソードについてご紹介した。実は、妻の家族の皆さんをパリの国際空港までお見送りした後、二人きりでイタリア半島に向かった。陸路をとらなかったものの、「ヨーロッパは陸続きの国が多いから簡単に行き来ができて本当に楽しい」と改めて実感した。

 中学生の時はイギリスとスペイン、そして高校時代はイタリアと、若いころから国際旅行に親しむことができたのは、フランスの外国語教育のおかげでもあると思う。フランスでは、第二外国語までが義務付けられている。私が通っていた中学校では、第一外国語の英語の他に、スペイン語とドイツ語の授業があった。毎回、現地のホストファミリーに滞在する形だったので、外国語でのコミュニケーション能力向上だけでなく、草の根レベルで貴重な異文化交流もできた。

 選択項目としてラテン語を勉強していた友人が、中学生の時にポンペイなどの古代ローマ遺跡を巡るイタリア旅行をしたのは、うらやましいかぎりだった。貸し切りバスの中で、私が大好きで当時大ヒットした歴史映画「グラディエーター」も流していたと聞いて、「いつか必ずイタリアに行ってみせる」という気持ちが高まった。高校一年生のとき、イタリア旅行への参加者を募集していることを知り、迷わず応募することを決意した。

ベネチア湾を眺めながら頂いた朝食

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 地元の高校ではラテン語の授業はあったが、イタリア語の授業はなかった。ホームステイ先ではおばさんがおいしいピザとパスタを毎日作ってくれたし、伊仏辞書を片手に何とか意思の疎通もできた。そして何より、古代ローマの遺跡や美術史の授業で学んだルネサンス期の傑作を目にすることができたことは、忘れられない思い出になった。

 フランスをはじめ欧州全体の文化に大きな影響を与えたローマとフィレンツェも再訪した。当時の懐かしい記憶がよみがえり、自分の原点に戻るような充実感を覚えた。そして、三十二年ほど前に親の新婚旅行の目的地でもあったベネチアでは、私たち新郎新婦にとって一生の宝物になる時間を過ごすことができた。 (富岡市国際交流員)

      ◇

 第2、第4日曜日に掲載します。

 

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