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【群馬】

前橋市セクハラ問題 40代管理職 停職9カ月

管理職が起こしたセクハラなどを謝罪する関谷仁総務部長(右)と高橋宏幸職員課長=前橋市役所で

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 前橋市の四十代の女性嘱託職員が管理職の男性からのセクハラ被害を訴えている問題で、市は十二日、四十代の管理職の男性がセクハラ行為をしたと認め、職場での二十代の女性職員との不適切な行為、飲酒運転の不祥事と合わせ、同日付で停職九カ月の懲戒処分にした。同日付で管理職から一般職員へ一階級降任する分限処分もした。市によると男性は事実関係を部分的に認め「大変申し訳ない」と謝罪しているという。本紙の取材に、セクハラを訴える女性は「処分は軽い」と指摘した。 (菅原洋)

 市と女性らによると、二〇一六年十二月に市内の居酒屋であった職場の忘年会で、飲酒したこの男性が座っていた女性の背後に密着し、両手で女性の左右の胸をつかみ、数秒間強くもみ続けたという。宴席で同僚の女性三人が行為を目撃した。

 市の調査に男性はこの行為は否定。本紙の取材には「記憶は定かではなく、宴席で女性に近づいたかもしれず、非があれば謝罪したい」と語っていた。

 一七年三月には、市内の焼き鳥店で職場の宴会があり、途中で合流したこの上司の男性が飲酒しない女性に車で送るよう求め、車内で男性から強引に唇を数秒間吸われたという。

 本紙の取材に、男性は「女性にキスを求められた」、女性は「セクハラ被害を受けた後に、キスを求めるわけがない」とそれぞれ主張。市は目撃した同僚らに聞き取りなどの調査をした結果、二つのセクハラ行為があったと認定した。

 女性は「男性の行為は刑事事件になる可能性があるのに停職は軽く、免職でもおかしくない。セクハラが社会問題化する中、税金で働く公務員には厳しい処分をしてほしかった。納得できない」と話している。

 女性は今年二月、男性が起こした複数の不祥事が発覚し、市が同僚たちに事情を聴いた際、セクハラの被害についても相談していた。ただ、市が本格的に調査を始めたのは五月になってからだった。

 市役所で記者会見した関谷仁総務部長は「二月の段階で女性の相談は別の女性職員に担当させ、丁寧な対応をするべきだったと反省している」と述べた。

 一方、職場での不適切な行為は一七年六月、男性が二十代の女性職員と勤務中にあったとされる。それぞれ別に配偶者がいるとみられ、市の調査に男女とも一部を認めたという。女性職員は十二日付で減給十分の一(六カ月)の懲戒処分とした。

 飲酒運転も一七年六月で、市内であった職場の親睦会で飲酒した男性が自家用車を運転したとされる。市によると複数の同僚が目撃し男性も一部を認めたという。

 男性の当時の上司の監督責任を問い、十二日付で文書による訓告とした。

 山本龍市長は十二日の定例記者会見で、「セクハラの被害者と市民の皆さまに心からおわび申し上げたい。(男性への処分の重さは)適正と思う」と述べた。

 

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