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【群馬】

関東で最古期の横穴式石室 安中の古墳、国史跡に 文化審答申

関東で最も古い時期の横穴式石室を持つ簗瀬二子塚古墳=安中市で、市教委提供

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 国の文化審議会が十五日に答申した国史跡に、県内では五世紀末〜六世紀初頭に築造された「簗瀬二子塚古墳」(安中市簗瀬)の新規指定と、戦国時代の平山城「箕輪城跡」(高崎市箕郷町)で新たな土地の追加指定が含まれた。指定されると県内の国史跡は五十件になる。

 安中市教育委員会や県教委によると、簗瀬二子塚古墳は関東で最も古い時期に横穴式石室を取り入れた古墳で、この古墳以後、県内や関東など東日本で、それまでの竪穴式石室に代わり、横穴式石室が広く導入されるようになる。「新たな埋葬施設と葬送方式の東日本への導入と展開を考える上で重要」と評価された。

 碓氷川沿いに築造された大型前方後円墳で、二段に築かれた墳丘は全長八十メートル。周囲の堀などを含めると全長百三十メートルになる。墳丘の中段など平たんな面に埴輪(はにわ)が立てられた。

 埋葬施設の石室がある後円部は直径五十メートル、高さ八メートル。石室は全長約十一メートルで約七メートルの羨道(せんどう)(通路)から遺体を安置する玄室に至る構造。玄室は全長四メートルで大部分が近くの川原石で築かれ、壁は赤色顔料で塗られた。一八七九(明治十二)年の調査で装身具や武器類などの副葬品が出土した。

 市は古墳の保存状態が良かったことなどから民有地を購入して保存整備し、完了した二〇一五年七月から見学できるようにした。ガイダンス棟も設置し、石室の3D映像やパネル展示をしている。今回の答申に市教委文化財保護課は「次のステップとして、どのように保存活用していくか検討したい」としている。

 箕輪城跡の追加指定は土塁に囲まれた「新曲輪(ぐるわ)」と呼ばれる約一・八ヘクタール。箕輪城の後半の時代に北東部分に整備され、家臣団の屋敷があったとみられる。「城の変遷を検討する上で重要」とされた。箕輪城は一五〇〇年前後に長野氏によって築城され、一九八七年に国史跡に指定された。今回の追加で指定面積は二〇・七ヘクタールになった。 (石井宏昌)

 

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