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【群馬】

前橋で夏の高校野球100回記念シンポ 元甲子園球児や指導者ら7人が秘話語る

トークショーに参加した(左から)斎藤さん、木暮さん、五十嵐さん、正田さん、狩野さん、一場さん、伊藤さん=前橋市で

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 夏の高校野球が今年で第100回を迎えることを記念したシンポジウムが、前橋市の昌賢学園まえばしホール(前橋市民文化会館)で開かれた。「群馬の高校野球〜名場面を振り返って」と題したトークショーでは、県内の野球を盛り上げてきた指導者や元甲子園球児ら7人が、名場面の秘話やライバルの思い出などの話に花を咲かせた。 (原田晋也)

 一九八六年夏にエースとしてチームを甲子園に導いた元前橋商投手の五十嵐章人さん(50)は、最も印象に残っている試合や場面に、新チームとして臨んだ秋の大会の初戦を挙げた。選手人生で最初で最後のコールド負けだった。

 「この代は監督に見捨てられたな」と思いながら、「得てして、こんなチームが甲子園行っちゃうんだぞ」と冗談めいた気休めの言葉を掛け合った。それ以来、帰宅後も走り込むなど奮起して、翌年夏には言葉どおり五十七年ぶりの甲子園出場を決めたという。

 かつてのライバル二人が和やかに語り合う場面もあった。元前橋工捕手の狩野恵輔さん(35)と、元桐生第一投手の一場靖弘さん(35)。二〇〇〇年夏の県大会決勝で対決し、桐生第一が二年連続の甲子園出場を決めた。

 それまで秋と春の大会の決勝で対戦し一勝一敗。お互いに意識し、目標にしていた相手だった。夏の決勝について一場さんは「狩野君を完璧に抑えた」と豪語。これに狩野さんは「一回敬遠してる」と指摘し、会場の笑いを誘った。一場さんは「いい刺激になって、今にも生きている。必ずライバルは作った方がいい」と語った。

 農大二高の監督を計二十七年間務め、春夏通じて六回の甲子園に導いた斎藤章児さん(78)、元桐生第一投手で県勢初の全国優勝を果たした正田樹さん(36)、元桐生第一投手として〇三年の夏の甲子園ベスト4に導いた俳優の伊藤毅さん(33)、元桐生投手で一九七八年春夏の甲子園に出場した木暮洋さん(57)も登壇した。

 前橋工で投手として活躍し、現在はプロ野球埼玉西武ライオンズ球団本部シニアディレクター兼編成部長を務める渡辺久信さん(52)はビデオメッセージを寄せた。

 太田工に押し出し四球で敗れた一九八三年夏の県大会決勝を振り返り「あれ以上の挫折はまだ味わっていない」と振り返った。野球を通じて学んだこととして「いろんな意味で我慢を学んだ。社会に出てからもつらいことや苦しいことはあったが、あの決勝戦のことを思い出せば何ともないなと思う」と語った。

 今年の県大会は七日に開幕する。

 

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