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【群馬】

アキシマクジラ初公開 富岡で企画展「化石動物園」

さまざまな哺乳類の化石が並ぶ会場=富岡市で

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 富岡市の県立自然史博物館で14日、企画展「化石動物園〜哺乳類3億年の歴史〜」が始まった。57年前に東京都昭島市で発掘された「アキシマクジラ」の全身骨格の化石の実物が、今年1月に新種として認定されて以降初めて公開されており、古代の海を泳ぐ当時の姿を想像することができる。9月2日まで。 (原田晋也)

 アキシマクジラは1961年、昭島市の小学校教員だった田島政人さん=故人=が多摩川河川敷で発見。長く国立科学博物館の新宿分館に保存されていたが、2012年に県立自然史博物館に移され、木村敏之学芸員(47)が新種と突き止めた。学名は昭島市にちなみ「エスクリクティウス・アキシマエンシス」と命名された。

 約177万〜195万年前に生息していたとみられ、生きていたころの体長は約13.5メートルと推定される。泥や砂をひげでこしとって貝などの底生生物を食べていたとみられる。現在、北太平洋に生息するコククジラに近い種と考えられていたが、頭の骨の形などにはっきりとした違いがあった。

新種認定後に初公開されたアキシマクジラの全身化石=富岡市で

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 化石は約100個の破片に分かれており、下あごやひれ、肋骨(ろっこつ)、背骨などほぼ全身が残っている。その巨大さから、博物館に搬入されて最初の1年間を化石に付着した泥や岩石を取るクリーニング作業に費やすなど研究は難航したという。

 博物館の展示は一般的にレプリカが使われることが多い。木村学芸員は「これだけの大きさの実物展示はめったになく、この化石の全身がそろった状態の展示は最初で最後かもしれない。実物のすごさを肌で感じてほしい」と話している。

 企画展ではこのほか、数千万年前に生きていたサイのような動物の全身骨格や巨大なナマケモノの生体復元模型など約250点を展示。哺乳類の進化の歴史をたどることができる。

 入場料大人720円、高校・大学生410円、中学生以下無料。

 

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