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【群馬】

<志尾睦子のそふとフォーカス> (23)酷暑対策 神頼みの効果は

今ではほとんど使わなくなった35ミリ映写機とデジタル映写機が並ぶ映写室

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 うだるような暑さが続く。冬生まれだからか、夏は苦手意識が付きまとう季節だ。加えて年々地球の気温は上昇する一方のようで、耐え難い猛暑対策に毎年頭を悩ませている。

 対策といえば自分もそうだが、機械群には気を配らねばならない。機械に暑さは大敵だ。大きな機械のある映写室は一年中クーラーがかかっている。35ミリの映写機も、デジタル機材も、稼働すると熱を持つ。冬場は着込んで映写室に入るほど。

 映画館を始めたころの夏場の映写室は、もっとひんやりとしていた。世の中クールビズで設定温度は二八度を基準にしていた中、映写室だけは冷やすのが必至だから夏場は快適。暑がりのスタッフは時折涼を取りに映写室に行ったりしていた。

 ところが今はこれだけ暑いと、どうやってもエアコンの効きは悪い。せめて映写機が滞りなく良い仕事をできる状態の室温を保ってくれる事が毎日の願いだ。

 映画館で空調が壊れると目も当てられない。苦節十四年の営業の中、真夏に劇場のクーラーが効かなくなった事がある。あの時は背筋が凍った。扇風機と冷風機とサーキュレーターを駆使して、お客さまには冷水や氷をお配りしてなんとかご無事にお帰りいただいたが、あれを思い出すと今でもすぐに自分の体感温度が三度は下がるというものだ。

 まあそんなことはいいとして、だからこの季節は、神棚に手を合わせるときにはお祈りごとが多くなる。今日も一日映写室と劇場内のクーラーが壊れませんように、と祈る。

 ここで間違っても、事務所のも、とは入れない。あんまり多くを望むと効き目が薄れる。ビル一つに対して冷房効果を十とするならその多くの割合を営業部側に持っていきたいというせめてものあがきだ。

 おかげさまで、猛暑もあってか今年は事務所のクーラーの効きがすこぶる悪い。悪い兆候は全てこの事務所が引き受けているのだ、と思えば、心に涼風が吹くというものである。

  (シネマテークたかさき総支配人)

 

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