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【群馬】

母の愛、ウィッグに込めて 脱毛症の子を手助け 前橋の新井さん商品化

子ども用ウィッグを開発した新井舞さんと次女の優芽さん=6月、東京都調布市で

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 病気で髪が抜けた子どもたちが頭皮のかゆみを気にせず、気軽に着けられるウィッグ(かつら)を前橋市の新井舞さん(32)が開発した。脱毛症の次女と試作を重ねて商品化し、「人目を気にせず思い切り遊んでほしい」との願いから「Fun Kids Wig(ファン・キッズ・ウィッグ)」とネーミング。同じ悩みを持つ子どもたちにエールを送る。

 東京都調布市で六月に開かれたお披露目会には親子十八組が参加。試着した脱毛症の女児(5つ)=東京都江東区=は「かわいい。これがいい」と歓声を上げた。従来のウィッグが頭全体を毛で覆い、テープで頭皮に固定するのに対し、新たに開発した製品は頭頂部を柔らかいレース素材でカバー。側頭部を囲むように人工毛を付け、上から帽子をかぶって使い、子どもでも簡単に装着できる。

 新井さんの次女優芽さん(7つ)は一歳になる直前に自己免疫性脱毛症を患って髪が抜け、四歳でまつげや眉毛もなくなった。薬品治療で頭皮がかぶれ、ウィッグを購入しても「毛が当たってチクチクする」「蒸れて暑い」と嫌がった。

 周囲から「ストレスではないか」と言われて落ち込み、娘の将来を不安に思っていた二〇一六年、闘病記録をブログで発信。子どもの脱毛症に悩む親たちと交流を重ねる中で共通する悩みが従来のウィッグに対する不満だった。自ら開発を決意して数社に案を持ち込み、調布市のメーカーと一年がかりで完成させた。

 優芽さんは試作品を何度も試し、ホームページでは笑顔でモデルを務める。新井さんは「病気を知ってもらい、脱毛症の子どもが社会で自然に生きていけるよう手助けしたい」と話す。

 価格は一万六千二百円。男女用計三種類、それぞれ三サイズをインターネットサイト「BASE」内のショップ「Dream Assort」で八月下旬から販売する予定。

 

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