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【群馬】

<志尾睦子のそふとフォーカス> (24)風鈴がくれる涼しい時間

これを下げるようになってから、窓を開ける時間が増えた

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 猛暑日が続く。打ち水をしようにも面白いほどにすぐに蒸発してしまう。朝の仕事始めは打ち水から、だった夏の過ごし方も、今年はそんな気さえ起こらなくなってしまった。

 夏は暑いのだから朝の涼しいうちにあれこれ済ませてしまおう、という言葉も今年は効力を発揮することがない。それでは気の持ちようの方に切り替えてみようと考える。

 涼しい気がする、といえば風鈴だ。いつかの夏に、事務所で暑い暑いとこぼしていたら、経費削減だ、と言ってスタッフが百円ショップで風鈴を買ってきてくれたことがあった。これこそ、心に風が吹くというもので、そんなセンスと心配りにとても気持ちが和んだものだ。

 早速窓辺に吊(つ)るしたものの、音の出るものの扱いというのは案外と難しいというのが判明した。良い具合に風が吹いてくれる場所を探すのがなかなか難しく、結果インテリアとして天井から吊るされることになった。それでもガラス製の風鈴は、涼を感じるにはとてもよかった。

 次の年にはまた同じ場所に風鈴を吊るした記憶があるが、その後は事務所の大掃除の際に何処(どこ)かに紛れてしまったか、そういえばあれから風鈴を下げてなかったなと思い出した。

 事務所もそうなのだけれど、今年は自宅に風鈴が欲しいな、と思った。朝起きた時点から暑く、遅い時間に家に帰ってもまだ暑い自宅だ。日中家にいることがあるともう、家に居たくないと思ってしまう。家の居心地が悪かったら元も子もない。気持ち良くリラックスできる空間にしなければ。

 そんなある日、高崎映画祭のトロフィーでお世話になっているガラスメーカーの木村先生が新作で風鈴を作ったと聞いた。高崎オーパの「高崎じまん」店頭にあるよというから出かけて見たら、思った以上にすてきで心が躍った。手作りだからみんな形が違うし色もカラフル。ガラスの形状と厚さによって、音も微妙に違うものだ。手に取り音を聴き、厳選して一つを購入した。

 かくして自宅のリビングの簾(すだれ)とともに定位置ができた。非常にいい感じだ。今年の夏はこの風鈴とともに気持ちよく過ごせそうだ。 (シネマテークたかさき総支配人)

 

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