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【群馬】

ロヒンギャの子に安全と教育を 館林の在日同胞、バングラに学校

バングラデシュ南東部の難民キャンプにあるアウン・ティンさんが建てた学校で、笑顔を見せるロヒンギャ難民の子どもたち=5月2日(共同)

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 ミャンマーで国軍の迫害を受けて逃れたイスラム教徒少数民族ロヒンギャが身を寄せる隣国バングラデシュの難民キャンプに、館林市に暮らす同胞のロヒンギャ男性が建てた学校がある。環境が劣悪で人身売買など子どもを狙う犯罪も懸念されるキャンプで、子どもらが安全に過ごせる数少ない居場所となっている。(コックスバザール共同=井上千日彩)

 少なくとも七十二万人の難民が流入した同国南東部コックスバザール近郊にあるクトゥパロン難民キャンプ。竹製の粗末な小屋が密集する一角に、在日ロヒンギャの会社経営アウン・ティンさん(50)が建てた学校があった。校舎の中に入ると、イスマイル君(10)が壁のホワイトボードに、自分の名前を英語とビルマ語で得意そうに書いてくれた。

 子どもの一人は「友達にも会えるし、勉強もできる。この学校に来られてうれしい」とはにかんだ。

 アウン・ティンさんは、ミャンマー西部ラカイン州の出身。一九八八年の民主化要求デモに参加して三回拘束され、九〇年に国外脱出した。九二年に来日、二〇一五年には日本国籍を取得している。

 昨年十月にキャンプを訪問した際、男児がポリ袋に入れられ連れ去られるのを目撃したり、地べたに横たわって休む子どもの姿を見たりして衝撃を受けた。安全な居場所の確保や教育のため「学校が必要」と考え、昨年十二月に開校。建設費と教科書代など約百万円の費用のうち、四分の三を私財で、残りを日本で集めた寄付で賄った。

学校で、自分の名前を書くイスマイル君(右)と見守る教師

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 学校の授業は朝と昼の二部制で、小学生ぐらいの約三百人が通う。教師四人は全員、ミャンマーでも教師をしていたロヒンギャ難民のボランティアだ。英語と算数に加え、ビルマ語の学習にも力を入れる。ロヒンギャにはミャンマーの公用語ビルマ語が分からない人も多い中、故郷に帰還した後の生活を見据える。

 教師の一人、トーハさん(23)は、ミャンマー軍に家を壊され家族と共に昨年八月末、キャンプに逃れて来た。学校で教えていなければ何もせずに毎日を過ごしていただろうと笑った。

 アウン・ティンさんは「学校があれば、子どもの身元や通学状況が把握できるようになり、先生など大人の目が届きやすくなる」と説明。そのことが「人身売買などを抑止することにつながる」と話している。

 

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