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【群馬】

スピノサウルス初公開 大型肉食恐竜の頭骨化石 富岡・県自然史博物館

大型の肉食恐竜「スピノサウルス」の実物頭骨化石=県自然史博物館で(同館提供)

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 映画などにも登場する大型の肉食恐竜「スピノサウルス」の実物頭骨化石が、県自然史博物館(富岡市上黒岩)で展示されている。同館によると、県内初公開で、博物館など常設研究機関での公開は国内でも初めて。スピノサウルス類の化石は標本数が少なく、国内の発見記録は県内で見つかった歯の化石だけ。こうした縁で展示が実現した。同館は「他の研究機関と連携し、スピノサウルスの実態に迫るような研究にも取り組みたい」としている。 (石井宏昌)

 展示されている化石は、モロッコの白亜紀中ごろ(約一億年前)の地層から見つかった。鼻先からの長さ約百二十センチ、幅約四十センチ、高さ五十センチ。同じ地層からはクビナガリュウの仲間の化石なども見つかった。

 学校法人「成城学園」(東京都)の所蔵で、将来的には同学園で展示されるが、それまでは学内で保管するのではなく、広く研究の用に供したいとの学園側の意向から、国内でスピノサウルス類の化石が唯一発見されている本県の同博物館で借用し、公開することになった。頭骨化石とともに、同学園が所蔵するスピノサウルスの脊椎の化石も展示している。

 同館によると、スピノサウルスは大型の獣脚類恐竜の一種で、一九一二年にドイツ人古生物学者によって発見された。しかし、第二次世界大戦で標本のほとんどが失われ、「謎の恐竜」とされていた。

 二〇〇九年以降、新しい化石の発見や近縁種を基にした全身骨格復元などの研究が進み、四足歩行で水中生活をしていたのではないかという説も話題になった。映画「ジュラシックパーク」シリーズにも登場している。

 恐竜の化石は国内では十九道県で見つかっているが、スピノサウルス類の化石は神流町で発見された二本の歯のみ。歯の化石は同館と神流町恐竜センターで所蔵し、同館では頭骨化石のレプリカも紹介していた。

 同館の担当者は「レプリカとは質感がまったく違う。実物の迫力をぜひ見に来てほしい」と話した。八月は休館日なしで毎日開館している。

 

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