東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 群馬 > 記事一覧 > 8月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【群馬】

生命思う「生」の火文字 富岡・大島の火まつり

夜空に浮かび上がる「生」の火文字=富岡市で

写真

 富岡市大島地区に伝わる市重要民俗文化財「大島の火まつり」が十六日夜、同地区の城山北面の山腹であり、夜空に浮かぶ「生」の火文字が灯(とも)され、市内各地で大勢の市民らがお盆の送り火を消えゆくまで見守った。

 約千三百年前、同所に居城し、この地を治めた領主の羊太夫は、領民からの信頼も厚く、従者小脛(こはぎ)とともに朝廷に日参していた。ある日、羊太夫が、小脛の脇の下に生えていた羽を抜いてしまったことから参内できず、朝廷から謀反の疑いをかけられ滅ぼされたという伝説が同所に残る。

 同まつりは、領民の信頼も厚かった羊太夫の威徳をしのぶ領民が、非業の死を弔うとともに願いを込め百八燈をささげたことに由来するといわれ、別名「百八燈」とも呼ばれる。

 現在は、同地区住民によってその年にちなんだ事象や願いを込めた文字がまつり直前に決められ、毎年違う火文字がともされている。

 今年は、西日本での豪雨災害や猛暑、山口県で行方不明だった男児が無事に発見されるなど、命に関わる事象が続いたことから「生」の文字が選ばれたという。 (樋口聡)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】