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【群馬】

県防災ヘリ墜落事故 知事「原因調査しっかり協力を」 謝罪受け東邦航空に要請

大沢正明県知事(右)に頭を下げる東邦航空の宇田川雅之社長(中央)=県庁で

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 県の防災ヘリコプター「はるな」が墜落し、乗員九人全員が死亡した事故から二週間近く。ヘリ運航の委託を受ける東邦航空(東京都)のずさんな管理が明らかになる中、同社の宇田川雅之社長が二十三日、大沢正明知事に謝罪した。知事と面会後、記者団に事故原因を社内で調査していることを説明した上で県への報告は「今しばらくかかる。たとえば半年とか。まとまり次第、県に提出する」との見通しを明らかにした。 (石井宏昌)

 宇田川社長は、事故発生から四日後の十四日、県消防保安課を訪れているが、知事に直接謝罪するのは事故後初めて。大沢知事は硬い表情で「まさに痛恨の極み」と述べ、ヘリ操縦士ら同社員二人の死亡に哀悼の意を表した後、「事故原因の調査にしっかり協力してほしい」と求めた。

 大沢知事ら県幹部と宇田川社長らの面会は約四十分ほど行われた。面会後、宇田川社長は「知事には広域消防本部のかけがえのない隊員七人の命をなくし、本来、県民の皆さんの安全安心を支える防災ヘリが事故に遭遇したことを深くおわびした」と説明した。

 東邦航空は二〇〇二年から県防災ヘリの運航管理の委託を受け、県防災航空隊に操縦士や整備士を派遣していた。今回の事故では、同隊に派遣されている同社の社員が実際とは異なる飛行計画を国土交通省に提出したほか、ヘリが消息不明になっている中、「到着した」と同省に虚偽の報告をしていたことが明らかになった。

 同社は、過去にも複数回、実際とは異なる飛行計画を提出していたことがあり、ヘリの運航を受託している他県でも同様のケースが懸念されるが、同社の土井正志総務部長は他県での実態について「調査中」として詳細は語らなかった。

 大沢知事は面会後、「県として早急に検証を行い、再発防止策を定め、今後の体制のあり方を検討したい」とのコメントを出した。

 

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