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【群馬】

中国で夢二作品展 伊香保の記念館 50点貸し出し

中国での共同展に出品される「黒船屋」(レプリカ)

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 渋川市の竹久夢二伊香保記念館が所蔵する竹久夢二(一八八四〜一九三四年)の作品約五十点と中国の画家豊子〓(ほうしがい)(一八九八〜一九七五年)の作品約八十点の共同展覧会が二十五日から十月三日まで、香港で開かれる。夢二の作品展が海外で開かれるのは没後初めてという。中国では年内に他の二会場を巡回し、来年には東京や群馬など日本国内での展覧会も予定している。 (渡辺隆治)

 豊は一九二一年に十カ月ほど東京に留学。偶然、夢二の最初の著書でベストセラーとなった「夢二画集−春の巻」(〇九年)を古本屋で見つけ、深く引きつけられた。豊は帰国後、画家、随筆家、翻訳家として活躍。題が付いた簡潔な絵は中国で「漫画」という言葉を広めるきっかけになったという。夢二とは生涯一度も会わなかったが、その作品から強い影響を受けたとされている。

 今年は豊の生誕百二十周年と日中平和友好条約締結四十周年の節目の年に当たるため、豊の親族らが携わる「豊子〓研究会」が夢二作品との共同展を構想。日本の国際研修交流協会を通じて、夢二の作品や資料を多数所蔵する伊香保記念館に協力の依頼があった。

 共同展は香港のアジア協会香港センターに続き、浙江省の杭州市(十月十七〜二十七日)と豊が生まれた桐郷市(十一月九日〜十二月九日)で実施される予定。

 展示される夢二の作品は中国側の要望も踏まえて選んだ版画や肉筆画。代表作の「黒船屋」のレプリカをはじめ「宵待草」「薔薇(ばら)の花」などを貸し出す。

 夢二は美人画で一世を風靡(ふうび)した大正ロマンを代表する画家。挿絵や本の装丁、浴衣のデザインなども手掛けた。一九年に伊香保を初めて訪問。榛名湖畔にアトリエを設け、たびたびこの地を訪れた。伊香保記念館は八一年に開館し、夢二の作品展示や出版などを行っている。

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