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【群馬】

蚕の卵 気分味わって 下仁田に「体験館」完成

冷風が吹き出す岩塊を取り入れた体験館内の冷風体験室=下仁田町で(同町提供)

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 世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」の構成資産で、蚕の卵を貯蔵する施設だった「荒船風穴(あらふねふうけつ)」(下仁田町)近くに今月、風穴と同じ冷風を体感できる「風穴冷風体験館」が完成した。冷風を吹き出す岩塊を、そのまま建物の一部に取り入れた施設で、町教育課の担当者は「冷風を感じて蚕の卵になった気分を味わってみては」と呼び掛けている。(石井宏昌)

 体験館は荒船風穴近くの見学者広場に開設した。自然環境に配慮したバイオトイレを併設した木造平屋四十平方メートルで、建物内に取り入れた岩塊から、一〇度前後の冷風を感じることができる。

 荒船風穴は岩の間から吹き出す冷風を利用して、蚕の卵を貯蔵する施設。貯蔵することで卵がかえる時期をずらし、養蚕回数を増やして増産を可能にした。町によると、蚕の卵を貯蔵する風穴としては国内最大規模で、高い冷蔵技術を誇ったという。

 現在も貯蔵施設跡の石垣が残り、冷風が吹き出しているが、当時、風穴を覆うように設けられた建物はない。

 体験館では建物内に冷風が吹き込む構造になっており、担当者は「往時の風穴と同じ。『天然の冷蔵庫』といわれる風穴の冷風の仕組みを体感し、理解を深めてほしい」と話した。

 荒船風穴は十一月末まで見学できる。十二月一日〜三月末は冬季閉鎖される。

 

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