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【群馬】

時代を映す「上毛かるた」 県立歴史博物館で全原画公開

ケース内に展示した上毛かるたの原画=高崎市で

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 県内の歴史や産業、名所などを詠んで県民に親しまれてきた上毛かるたを特集する企画展「上毛かるたの世界」が6日、高崎市の県立歴史博物館で始まった。絵札の原画全44枚を公開し、関連する資料計約200点を展示。かるたに詠まれた事柄の背景、込められた思いなどを紹介している。同館の担当者は「群馬を再発見する機会にしてほしい」と呼び掛けている。 (石井宏昌)

 上毛かるたは終戦直後の一九四七年に初版が発行され、今年で誕生から七十一年。六八年に絵札が描き直された。会場では現在の絵札の原画を一挙公開し、古い絵柄のかるたも並べている。

 パネル展示などの資料では、かるたに秘められたエピソードを披露。四十四枚の中でも人気のある「つる舞う形の群馬県」。明治期の唱歌で県の形を「空を舞う鶴の姿に似たる」と歌われたが、戦時中に戦意高揚のためにタカやワシに変えられた。上毛かるたでは、戦後の復興期の子どもたちへ「めでたい鶴のように堂々と羽ばたけ」と呼び掛けたという。

 「縁起だるまの少林山」の絵札はだるまの背景に北斗七星が描かれるが、なぜか星の数は六つ。県民一人一人が七つ目の星として輝くように、との願いが込められた。

 担当者は「子どもたちだけでなく、大人になって気付くこともあるはず。原画の美しさを感じ、かるたに込められた思いを知ってほしい」と話している。

 十四日には「日本一の上毛かるたと検討課題」と題して群馬大の山口幸男名誉教授、十一月四日には「上毛かるたで見直す群馬の姿」をテーマに高崎商科大の熊倉浩靖特任教授がそれぞれ講演。同十八日は読売テレビの人気バラエティー番組「秘密のケンミンSHOW(ショー)」プロデューサーの清水紀枝さんが「群馬の県民性に迫る」と題して話す。

 展示は十二月九日まで。観覧料は一般五百円、大学・高校生二百五十円、中学生以下無料。原則月曜休館。講演は一カ月前から予約を開始し、各先着約百四十人で無料。問い合わせは同館=電027(346)5522=へ。

 

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