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【群馬】

医療画像を迅速に共有 群大など安価なシステム開発 地域で高度診断可能に

開発した技術で表示したCT画像のサンプルを持つ群大の浅尾高行教授=前橋市で

写真

 群馬大は高画質の医療画像を専用のインターネット回線を通じて病院間で迅速に共有できるネットワークを、医療画像の管理システム会社と共同開発した。患者はがんの疑いがある画像などを素早く正確に判断してもらい、待ち時間の短縮につながることも期待できる。県内の十五医療機関が参加し、先月末から運用を開始した。 (菅原洋)

 群大未来先端研究機構ビッグデータ統合解析センター(前橋市)と「ビューセンド・アイシーティ」(東京)が共同開発した。

 ネットワークに参加しているのは、群大病院、高崎総合医療センター、第一病院(高崎市)、真木病院(同)、公立富岡総合病院(富岡市)、公立七日市病院(同)など。

 コンピューター断層撮影(CT)や磁気共鳴画像装置(MRI)などの医療画像は大容量で、個人情報保護の観点からもメールでは送信できず、記録媒体に保存後に送付して時間がかかることが多い。

 特定の病院間で医療画像を送信するシステムもあるが、従来型は維持管理や更新費用で億単位の費用がかかることもあるという。

 新たなネットワークは同社が所有する関連特許などを活用し、病院の月額利用料を五千〜一万五千円、クリニックは三千円に抑えた。画像はパソコンやタブレット端末を使い、病院外でも情報流出のない安全な状態で閲覧できる。

 例えば、患者が地元のかかりつけ医の診察を受けてがんの疑いがある画像が見つかった場合、かかりつけ医と総合病院の間ですぐに医療画像を共有。患者は最適な治療を受けられる上、通院する負担が軽くなり、通院しても待ち時間の短縮が期待できるという。

 高崎総合医療センターの石原弘院長は「高度な医療画像装置が開業医にもあることに等しく、地域全体で患者をスムーズに診察できる。患者の待ち時間が減り、がんなどへの対応も早くなるはず」と期待する。

 統合解析センターの浅尾高行教授は「医療現場の働き方改革にもなる。ネットワークを県外へ広げたい」と意欲を見せている。

 

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