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【群馬】

本紙記事見て「一目ぼれ」 前橋市売却、58年前の消火栓

レンタカーを前に消火栓が当選した喜びを分かち合う小西修さん(右)と有希子さん夫婦=前橋市で

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 前橋市が購入者を募った、五十八年前の希少な消火栓が九日、抽選で十四倍の倍率から当選した東京都国分寺市の会社員に前橋市岩神町の市水道局で引き渡された。購入者を募る本紙の記事を読んで応募し、有給休暇を取ってレンタカーで約三時間かけて訪れ、同行した妻と喜びを分かち合った。 (菅原洋)

 「記事で消火栓の写真を見て一目ぼれした。小さいころにどこかで見たような、昭和の懐かしさを感じる。自分だけという珍しさもいい」。当選した小西修さん(49)は口元を緩めた。

 妻の主婦有希子さん(52)も「当たってすごくうれしい。実際に見ると古くて味わい深く、家宝にしたい」と笑顔で相づちを打った。

 市によると、自治体が使用済みの消火栓を売却するのは全国で初めて。

 消火栓は鉄製の高さ約六十センチ、重さ約五十キロで、下部に一九六〇年製を示すプレートが付く。数年前まで実際に粕川町の道路脇にあった。両側に「消火栓」との文字が入り、ホースの取り付け口とふた、ふたの鎖などほぼ完全な形で残る。

 夫婦は十年以上の東京新聞の読者。ふたをデザインした「マンホールカード」を収集する修さんは八月下旬、市がマンホールのふた九枚と消火栓一点を各三千円で売却するというメトロポリタン面の記事に目が留まった。

 消火栓が気になった修さんは九月上旬、市が開いた現品を披露する催しに参加するため、有給休暇を取ってバイクで約五時間かけて訪れ、応募を決めた。ガーデニングが趣味の夫婦は消火栓を自宅の庭に飾るつもりで、二人で「毎日眺めていたいね」と満足そうに語り合っていた。

 

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