東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 群馬 > 記事一覧 > 11月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【群馬】

「学び方 自分で選べる」 フリースクール理事、不登校の現状語る

不登校の現状について話す中村国生さん=前橋市で

写真

 昨年度に県内の公立小学校で不登校だった児童が五百十二人と三年連続で過去最多を更新する中、不登校の現状などを考える講演「『不登校』をどう支えるか」が十七日、前橋市新前橋町の県社会福祉総合センターであった。フリースクールの先駆け施設「東京シューレ」理事の中村国生(くにお)さん(51)が講師を務め、「不登校をマイナスと捉えずに、学び方は自分で選べるということを広めたい」と強調した。 (市川勘太郎)

 中村さんは不登校の子どもが一九七〇年代半ばから増え、八〇、九〇年代に急増するなど約五十年間増え続けている実態を紹介。最近の傾向として約五年前まで中学二、三年生が多かったが、ここ数年は小学生でフリースクールに来る子どもが増えているという。

 昨年二月に全面施行された「教育機会確保法」も解説し、不登校を問題にはせず、支援の重要性や多様な教育機会の確保を盛り込むなど施策が変化したことに触れた。

 中村さんは「不登校の子どもに対する経済支援や財政支援はまだ不十分。フリースクールは都市部に偏在しているので、地域ごとに多様な学び場ができてほしい」と話した。

 中村さんは講演後、来場者が書面で「フリースクールに行った後の進路が不安」と質問したのに対し、通信制高と連携して高卒認定を取る仕組みがあり、学校に復帰する子が多いことや、その後に各分野で活躍している現状を紹介した。

 東京シューレは一九八五年に学校外の居場所を作ろうと開設し、九九年にNPO法人化。

 現在では都内三カ所と千葉県の計四カ所に施設があり、在宅の子どもを支援する「ホームシューレ」など六歳から二十三歳までの計約五百人が在籍している。

 講演は日本臨床発達心理士会群馬支部が主催し、会員と市民ら計約百四十人が来場した。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報