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【茨城】

東海第二 一部、難燃性ケーブルに交換 原電が防火対策で方針

 原電は二十七日、東海第二原発の新規制基準への適合審査会合で、安全上重要な設備につながるケーブルについては難燃性の物に交換する方針を示した。ケーブルを防火シートで巻くという従来の主張から一部軌道修正を図ったが、原子力規制委員会に「全て難燃性へ交換するのが原則。基本的な考え方が共有できないと先へ進めない」などと突っぱねられ、門前払いされる形となった。

 ケーブルの防火対策は、審査の重要な論点の一つ。原電によると、ケーブルの総延長は千四百キロメートルに及び、主に非難燃ケーブルが敷設されている。

 原電は今回、冷却系統など安全上重要な設備につながるケーブルの交換を提示した。

 一方、取り換え作業が難しかったり、工事による建屋への悪影響が想定されたりする場合は、従来通り防火シートを巻く「複合体」で対応すると説明した。

 これに対し、規制委は「防火シートで対応するという結論ありきの説明」「交換が難しいから防火シートで巻くというのは、こちらの考え方と合っていない」などと指摘、議論の入り口段階で認識の開きが浮き彫りになった。

 新規制基準では難燃ケーブルへの交換が原則。十分な保安水準を達成できる技術的な根拠が示された場合のみ、防火シートによる対策が認められてきた。原電は二〇一四年五月の適合審査申請時、ケーブルに防火塗料を塗る対策を示したが、審査合格した関西電力高浜原発1、2号機(福井県)にならい、今年三月になって防火シートに転換した。

 規制委の更田豊志委員長代理は現地調査の際、防火シートを柱とする原電の姿勢に「そこは違うだろうとなる」と苦言を呈した。これに対し原電側は「ケーブルを何百本も引き直すとリスクもある」と難色を示していた。 (越田普之)

 

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