東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 茨城 > 記事一覧 > 11月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【茨城】

那珂湊に「鉄道神社」を 海浜鉄道キハ222「ご神体」に

「ご神体」として活用が予定されている、ひたちなか海浜鉄道のキハ222形=ひたちなか市で

写真

 ひたちなか市の那珂湊地区に「鉄道神社」をつくり、門前となる本町通り商店街を参道にする計画が市民の間で持ち上がっている。地元のひたちなか海浜鉄道湊線で長年活躍したキハ222形の気動車を「ご神体」に見立て、お参りしてもらうという趣向で、鉄道ファンを街に呼び込んで商店街振興につなげる考えだ。

 参道化計画を進めているのは、本町通り商店街の振興に取り組む町づくり団体「三鉄ものがたり」(佐藤久彰代表)。キハ222形は一九六二年に製造された有数の長寿を誇る気動車で、北海道の羽幌炭礦(はぼろたんこう)鉄道で運用に就いた。七一年に湊線にやって来ると、半世紀近く地域の足として走り続け、昨年引退した。現在は阿字ケ浦駅に留め置かれているが、野ざらしのため塗装がはげるなど腐食が進んでいる。

 三鉄ものがたりでは、「長年にわたって地域に貢献した名車両を眠らせておくのはもったいない」と活用法を模索。商店街に安置し、お参りしてもらうアイデアが浮かんだ。

 車両の「長寿」「安全」にあやかったグッズと商店街の買い物券をセットにして売り出し、地元に還元してもらおうと思い描く。商店街で砂糖販売店を営む大川恵介さんは「活性化の起爆剤になる」と期待を寄せる。

 神社の場所は、那珂湊駅近くの空き地を想定。車両の移送や屋根などの設置などに一千万〜二千万円かかると見込む。インターネット上で出資を募るクラウドファンディングで工面する方針だ。三鉄ものがたりの佐藤代表は「来年度中にも実現できたら」と話す。

 キハ222形を保有する海浜鉄道の吉田千秋社長も「マニア受けする貴重な車両。何らかの形で保存したいと思っていたので、活用してもらうのは大歓迎」と賛同する。一方で「走っていない車両は傷みやすい。維持管理のための費用をどう確保するかが課題」と指摘している。 (越田普之)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報



ピックアップ
Recommended by