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【茨城】

<いばらき未来人>結城二高 詠んで全国W入賞 「高校生俳句大賞」入選の猪瀬さん

コンクールで入賞を果たした鹿久保さん(左)と猪瀬さん=結城市で

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 県立結城二高の文芸部員が、短歌と俳句の全国コンクールで相次いで入賞を果たした。「若山牧水青春短歌大賞」で優秀賞に輝いた四年鹿久保樹(たつき)さん(19)と、「神奈川大全国高校生俳句大賞」で入選した二年猪瀬美夢(みゆ)さん(17)。両大会とも権威あるコンクールとして知られており、ダブルで入賞は快挙だ。 (原田拓哉)

 牧水の出身地、宮崎県延岡市が主催する青春短歌大賞は、高校生部門に七千四百二十五首の応募があった。鹿久保さんは、最高の青春短歌大賞に次ぐ三首のうちの一首に選ばれた。

 「繋(つな)がれた さびしい犬を見つめれば 僕もさびしい夏の夕暮れ」。一代で運送会社を築いた祖父が亡くなり、母の実家に親族が集まった時に頭をよぎった思いを歌にしたという。「親族の要だった祖父の死で、親族がばらばらになってしまうのでは。そんな不安な気持ちが浮かんだ」と鹿久保さん。

 鹿久保さんは、アルバイトをしながら学校に通ってきたが、仕事などの都合で、新年度からは古河市の通信制高校に転校する。しかし文芸部での活動は忘れがたく、今後も結城二高に出向いては創作を続けていくという。

 若手俳人の登竜門として知られる神奈川大全国高校生俳句大賞には、今回、一万一千四百六十五通(一通三句)の応募があった。優秀賞五人のほか、六十人が入選した。

 蟻(あり)を季語として詠んだ猪瀬さんの作品は「野仏の膝をこぼれて蟻の群」「蟻の道いくさにむかうことなかれ」「折り返す蟻に思案のありにけり」の三句。常総市に住む祖母の家に遊びに行ったとき、感じたままを俳句に詠んだという。

 審査員から「擬人法など三様の詠み方で完成度が高い」と評価を受けた。

 同校の文芸部は短歌と俳句の甲子園では常連校だが卒業で部員不足が大きな悩み。三年に進級し、部長に就く猪瀬さんは「これまで先輩の背中を見てきたが、これからは自分が中心になって伝統を守っていきたい」と気を引き締めていた。

 

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