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【茨城】

134年前の神輿を住民ら自ら修復 17日、白山神社の祭りで披露

134年前の神輿を修復するメンバーたち=取手市で

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 地元の祭りを盛り上げようと、取手市野々井区会の住民らが、百三十四年前に制作され、しばらく物置で眠っていた神輿(みこし)を自らの手で修復している。披露されるのは、十七日の白山神社の例大祭に伴う祭りで、神社に古くから伝わるおはやしを演奏するための山車(だし)も、急ピッチで手作りしている。 (坂入基之)

 作業の中心になっているのが、地元住民らでつくる「野々井区会和太鼓愛好会」。今回、例大祭にあわせて開かれる祭りも四十五年ぶりに復活させる。そこで、子どもにおはやしに乗って、神輿を担いで練り歩いてもらい、地域を元気にしようと企画した。

 神輿は一八八三年三月、当時の北相馬郡野々井村の住民らが制作。「大杉様」と呼ばれ、地元の人に親しまれてきた。しかし、一九七二年の祭りで担がれたのを最後に、白山神社の物置に保管されていたという。

 さびや傷みが激しく、欠落した部品もあったことから、六十三歳の「若手」から、最年長で七十七歳の男性ばかりの十人が修復にあたった。いずれも大工仕事は初めてで、本格的な設計図もない手探り状態。ホームセンターで購入した資材で、八月上旬から作業に取り組んでいる。

 バラバラだった神輿の屋根はテープを張り、黒色ペンキで、欠落していた屋根四隅の蕨(わらび)手も直して、金属部分を金色のペンキで、鳥居は赤のペンキで、それぞれ塗装した。屋根に載せるのは、ネットで購入した紙製の鳳凰(ほうおう)の置物だ。

 山車は縦三メートル、横二メートルの上下二組の枠組みを高さ二メートルの柱四本で支え、キャスターを取り付けた構造。紅白の幕やちょうちんを取り付け、大太鼓や小太鼓を三列に並べた。愛好会の子どもたちが、歩きながら演奏するという。

 愛好会の下田実会長は「地域の活性化にと始めたおはやしや踊りも、すべて、完全復活することができた。お祭りの復活も、地区のさらなるコミュニティーづくりに役立てばうれしい」と話している。

 

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