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【茨城】

結城紬の高度な技に触れて 「つむぎの館」で貴重な亀甲模様の反物公開

公開されている「二百亀甲細工」の反物=結城市で

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 結城市の伝統産業である結城紬(つむぎ)の問屋「奥順」が運営する「つむぎの館」で、六角形の中に十字が描かれた亀甲模様の貴重な反物が公開されている。一般公開されるのは、六年ぶり。

 同社専務の奥沢順之(よりゆき)さんは「一般の人に職人の技術に触れてもらうだけでなく、産地の職人に見てもらい、技術の伝承につながれば」と期待する。

 特別展示されているのは、職人の卓越した技が詰まり、今では織られることがなくなった「二百亀甲細工」と「二百五十亀甲細工」。反物全体に亀甲模様が施されているのを、結城では細工と呼ぶ。

 結城では、「二百亀甲」はこれまでに数反、「二百五十亀甲」はわずか一反が織られただけという希少な作品。仕上げるまで、「二百亀甲」は五年、「二百五十亀甲」は八年程度かかるとされる。

 八十、百、百六十…と数字が大きくなるほど亀甲の大きさは細かくなり、細くて平らな糸や織り子などの高度の技術が必要となる。

 現在、結城紬の亀甲細工の中心は「百亀甲」で、「百六十亀甲」が年間に数反作られる程度という。

 「二百亀甲」の二点が十五日まで、「二百五十亀甲」は十六日から十月一日まで公開される。

 「つむぎの館」は、結城紬を後世に伝えることを目的とした博物館のような施設で、紬小物のショップやカフェもあり、陳列館には二百点を超える結城紬が展示されている。今回の公開に限り、入場無料。 

  (原田拓哉)

 

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