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【茨城】

「新しい生活がスタートできる」 避難先から引っ越しの女性

タボアダさん(右)は、支援するNPOメンバーらに手伝ってもらい、つくば市内の新居に引っ越した=同市で

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 「新しい生活がスタートできるのが、本当に楽しみ」。つくば市内で無償提供された県営住宅で二年近く生活し、今月二日に市内の賃貸住宅に引っ越した日系ペルー人女性のタボアダ・シオムラさん(58)はそう話し、笑顔を見せた。

 タボアダさんは、次女(29)と三女(19)との三人暮らし。水害時、常総市の賃貸住宅は約一メートルの高さまで浸水。テレビと電子レンジを二階に運ぶのが精いっぱい。十五年前に来日し、少しずつ買いそろえた家財は、水没してほぼ失った。

 二階で一晩を過ごし、ボートで救助され、約三カ月間を避難所で過ごした。病気がちなタボアダさんは、体調を崩した。自宅は修繕が必要だったため、県営住宅に入居した。

 次女は、勤務先の送迎で通勤していたが、つくば市の住宅は送迎コースから外れていたため、退社せざるを得なかった。当時高校生だった三女は、片道一時間半かけて通学した。現在は姉と同じ会社で働く。生活費を切り詰めながら、リサイクルショップなどで、テーブルや食器棚、ソファを再び買いそろえ、つくば市郊外で一戸建ての賃貸住宅を見つけた。

 タボアダさんは、段ボールが積み上げられた新居で「無償住宅のおかげで、この二年間で家財を買えた。本当に助かった。家賃を支払いながらでは絶対無理だった」と振り返る。

 

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