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【茨城】

筑波大付属病院 神栖済生会病院を遠隔治療サポート

遠隔治療の様子。映像を見ながら治療の助言や指導をしている(筑波大付属病院提供)

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 筑波大付属病院(つくば市)が今月から、心臓の血管治療で、神栖済生会病院(神栖市)と映像配信システムで結び、遠隔治療のサポートを開始している。両病院が十三日、県庁で発表した。狭心症や急性心筋梗塞で使う心臓カテーテル治療や不整脈治療で利用する。心臓の血管で遠隔治療を実施するのは全国初という。 (鈴木学)

 両病院によると、約七十キロ離れた両病院を高速・高セキュリティーの回線で結び、経験豊富な大学の専門医が映像を見ながら、音声とタッチパネルで指導し、済生会の医師が治療する。指導には、筑波大医学医療系循環器内科学の青沼和隆教授らがあたる。週一回一日三人前後、年間百四十件ほどを見込んでいる。

 本県は医師不足の病院が多く、神栖市がある鹿行地域は特に深刻。これまで市内の公的病院では、心臓カテーテル治療などを実施しておらず、患者は平均五十分以上かかる近隣の病院に搬送されていた。

 市の心筋梗塞の死亡率は全国平均を上回っており、全国を一とした場合、男性が二・一四、女性が一・五七と高い。市民が不自由しているとして、済生会病院側が、筑波大側に相談した。済生会に循環器内科医が二人配置され、市の補助も得て約二億円をかけて設備やシステムを整えた。

 十九日に本格運用を開始する。試験運用していた五日には、このシステムを使って、急性心筋梗塞で運ばれた九十五歳の女性の命を救ったという。

 遠隔治療について青沼教授は、患者のメリットの他にも、効果を期待する。「若い医師が本県に新しい医療の風を感じ、働いてみたいと思ってもらえる可能性がある。うまくいけば、他の医師不足の県にも、運用できるのでは」と話す。状況をみながら救急などでも応用したいという。

 

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