東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 茨城 > 記事一覧 > 9月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【茨城】

自閉症の中1男子が作品展示 個性キラリ 粘土人形

粘土人形を来場者に説明する松橋克希さん(右)=水戸市で

写真

◆きょうまで 水戸の催しにブース

 自閉症がある水戸市立笠原中1年の松橋克希(よしき)さん(12)が、市内の空き店舗で開かれているイベントで、手作りの粘土作品の展示ブースを出展している。「仮面ライダー」など特撮番組に登場する悪役やモンスターから発想を得た人形が中心で、克希さんは「粘土職人よっちゃん」として講師になり、粘土をこねる講座も開いている。イベントは17日まで。 (山下葉月)

 十六日に出展したブース前では、克希さんを囲むように、人だかりができていた。閉店した焼き鳥店のカウンターに、赤や黒、緑など鮮やかに着色された十五センチほどの粘土人形二百点以上が所狭しと並ぶ。

 特撮番組の悪役で出てくるようなモンスターの人形たちで、来場した男性から「かっこいい」と声が漏れる。それを聞き、克希さんは得意げに目を細めた。

 母親の裕子さん(46)によると、幼少期に、克希さんが発達障害だと分かった。自閉症と学習障害があり、市立中の特別支援クラスに通いながら、人形作りに没頭している。

 粘土との出合いは、小学校にあがる前の学童保育。もともと工作が好きだったが、美術に詳しい指導員らの勧めで、粘土を使うようになり集中力が増した。

松橋さんが創作した粘土の人形=水戸市で

写真

 作品はいずれも紙粘土。アクリル絵の具で着色したものをこねて、小さなパーツに分けて組み上げる。ドラゴンの翼や、モンスターの爪など細部まで作り込む。緻密で繊細だ。インターネットの動画投稿サイトで特撮映像を見て、作品のヒントを得ているという。

 裕子さんは「作品には、他の人にはない、よっちゃんの個性がとてもよく表れていると思う。そういう一面を知ってほしい」と話す。「粘土人形を作っているときが、一番楽しそう。作ることに興味があり、何か作る人になりたいと本人は言っている」と代弁する。

 今回のイベント「ザ★リノベマーケット×まちなかほしぞら横丁」の主催者の代表、建築士の加藤雅史さん(39)も、克希さんの作品に一目ぼれ。「大人たちの心がくすぐられる作品で、ぜひ、いろんな人に見てもらいたい」と期待する。

 イベントは市泉町三の「泉町仲通り」の商店街で開かれている。講座は参加費五百円、午前十時〜午後五時まで受け付ける。問い合わせは裕子さん=電080(3754)9796=へ。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報