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【茨城】

絵になる水戸へ人力車を 観光客の通年増狙い女性ら企画

人力車をアピールする首藤さん(右)と松沢さん=水戸市で

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 水戸市で人力車を運行し、観光の目玉にする企画が進んでいる。実現に向け奔走するのは二人の女性で「歴史ある町に映える人力車で、少しでも観光客が増えれば」と期待する。導入目標は二〇一九年度。その第一歩として二十四日、市中心部で開かれる「水戸まちなかフェスティバル」で、東京・浅草の関係者の力を借り実験的に人力車を走らせる。 (越田普之)

 企画したのは、街の魅力を発掘する団体「絵になる水戸プロジェクト」代表の首藤敦子さんとプロデューサーの松沢実希子さんだ。県が主宰する「いばらき観光マイスターS級」の講座を通じて知り合った。

 市内の観光客数は一六年が約三百七十三万七千人で増加傾向だが、偕楽園(かいらくえん)の梅まつりや花火大会などがある三月や八月に集中し、月によるばらつきが大きい。

 首藤さんは「黙って観光客を待つだけでは駄目だと感じ、女子目線でもっと盛り上げる方法を二人で考えてきた」と語る。

 年間を通じ観光客に来てもらうため、重視したのは、ツイッターやインスタグラムなどの会員制交流サイト(SNS)を通じた情報発信に熱心な女性客。「SNS映え」を意識する女性客を引きつける仕掛けとして、弘道館や偕楽園などにマッチする人力車が最適と考えた。

 松沢さんは「イケメンの車夫に街を案内してほしいという女性客が増えれば、男性客の呼び込みにもつながるのでは」と話す。

 人力車の本格運行は、JR水戸駅前の水戸城の景観復元工事が完了する二年後を目指しているが「早めに実績をつくった方がいい」との周囲の助言もあり、試走に向けて動いた。その舞台には、多くの来場者でにぎわう「まちなかフェス」を選んだ。

 車の往来が激しく、坂も多い水戸の町中を人力車が走れるのか、懐疑的な声もあったという。それでも、一四年に水戸青年会議所が人力車を走らせていた前例などが助けになり、数々の手続きをクリア。試走へこぎ着けた。

 二十四日は、浅草で人力車を運営する岡崎屋プロダクション(東京都台東区)に人力車二台と車夫二人を派遣してもらう。自らも人力車を引く予定の岡崎屋惣次郎社長(50)は、「浅草の車夫は、役者志望で上京した若い男性らがアルバイトでやっていることが多く、募集しても集まりにくい。継続するには行政と一体となって進めていく必要がある」と、首藤さんらが目指す本格運行についてアドバイスする。

 イベントでは、偕楽園表門や常磐神社などを回る約二キロのコースを走る。JR水戸駅から約二キロの「ホテル・ザ・ウエストヒルズ・水戸」で午前十時から先着順で受け付け、定員は二十組。乗車料は一人千円で、オプションで着物の着付けや、撮影なども用意する。

 松沢さんは「イベントを成功させ、本格運行に向けた一歩にしたい。絵になる水戸で写真を撮影し、SNSに投稿してほしい」と期待した。

 

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