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【茨城】

「冤罪の根絶につなげたい」 水戸で7日 布川事件50年で「つどい」

 利根町で一九六七年に発生した布川事件から五十年の節目となり、事件を振り返る集会「えん罪布川事件50年のつどい」が七日、水戸市のみと文化交流プラザで開かれる。事件で強盗殺人の罪に問われ、再審で無罪が確定した桜井昌司さん(70)らが県庁で会見し、参加を呼びかけた。

 「いまだに見込み捜査や自白強要が続き、冤罪(えんざい)で苦しむ人が後を絶たない」と語るのは、集会の実行委員長を務める田村武夫・茨城大名誉教授。

 つどいでは事件を振り返りつつ、「再審無罪を勝ち取った事件に学び、冤罪の根絶につなげたい」と趣旨を語る。

 当日は映像で事件を振り返り、元弁護団の弁護士や、桜井さんが事件を語る。桜井さんが刑務所で作った歌の披露もある。無罪を勝ち取ったもう一人の杉山卓男さんは一昨年に亡くなっている。

 桜井さんは「強引な取り調べなどは残り、五十年たっても警察は変わっていない。冤罪をなくすためにも、事件を風化させたくない」と話す。

 午後一時半からで、資料代千円が必要。終了後には、市内の別会場で再審無罪確定六周年記念のレセプションを予定する。

 問い合わせは水戸翔合同法律事務所=電029(231)4555=へ。 (鈴木学)

 <布川事件> 利根町布川で1967年8月、大工玉村象天(しょうてん)さん=当時(62)=が自宅で絞殺され、県警は別の窃盗容疑などで逮捕していた桜井さんと、杉山さんを強盗殺人の疑いで再逮捕した。2人は取り調べで自白を強要され、公判で無罪を主張したが、無期懲役判決を受けた。78年に最高裁が上告を棄却し確定。仮釈放されるまでの29年間、刑務所で過ごした。2人の再審請求に、水戸地裁土浦支部は2005年、再審開始を決定。11年5月に無罪判決が言い渡された。

 

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