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【茨城】

弘道館、建学の精神伝える拓本 あすから3日間公開

寄贈された拓本。傷みが目立つが、そのまま保管するという

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 水戸藩の藩校だった水戸市の弘道館に、建学の精神を広めるため、江戸時代につくられたとみられる「弘道館記拓本」が寄贈され、20〜22日に弘道館で公開される。

 弘道館事務所の小圷(こあくつ)のり子主任研究員によると、拓本は縦3メートル34センチ、横2メートル5センチの1枚刷りで、建学の精神を刻んだ「弘道館記碑」の原寸大という。天保12(1841)年に碑が完成した際、その理念を広めるために作られた原寸大の版木で刷られたとみられる。使われた和紙も紙接ぎがなく、同じ時期に建てられた製紙所で漉(す)かれた紙と考えられるという。

 寄贈したのは東京在住の岡里明彦さん(49)。教員だった祖父が、終戦時に処分されそうになった拓本を水戸市の自宅に持ち帰ったという。

 「水戸市史」には、連合国軍総司令部(GHQ)の指示により、市内の学校にあった弘道館記の拓本や数千冊に及ぶ図書が焼却された、との記述がある。

 明彦さんが、水戸の家の建て替えに伴う整理の際に見つけたという。

 1枚刷りの拓本は、弘道館にもう1点保管されている。寄贈品は、歴史の荒波を乗り越えてきた貴重な資料として、水戸空襲があった日や終戦記念日に合わせて公開していきたいという。問い合わせは弘道館事務所=電029(231)4725=へ。 (鈴木学)

 

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