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【茨城】

「こがにゃんこ」クッキー人気 古河の障害者支援施設が開発

さしま茶を使ったクッキー。愛らしい「こがにゃんこ」がデザインされた=古河市で

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 古河市の障害者就労支援施設「たんぽぽ」が、地元特産の「さしま茶」を材料に使ったクッキーを商品化した。プロのパティシエがレシピに協力し、市非公認のゆるキャラ「こがにゃんこ」をかたどったクッキーは、その名も「こがにゃんこのさしま茶クッキー」。一袋三百五十円(税別)で古河駅の駅ビルや市内のお茶店などで販売。評判は上々という。 (原田拓哉)

 クッキーの開発は、市内在住で全国で福祉問題などを取材し、雑誌に記事を掲載しているフリーライターの戸原一男さん(56)が呼び掛けた。「たんぽぽ」利用者の一カ月の平均賃金は一万二千円で、賃金アップを後押しできればと新商品の開発を提案した。

 レシピは戸原さんの知人のパティシエが協力。原材料を厳選し、お茶本来の香りを引き出すため抹茶ではなく煎茶を使い、一般的にクッキー製造に欠かせない牛乳、バター、卵の使用を控えた。さしま茶は、市内でお茶を扱う問屋や小売店でつくる古河茶専門店会が提供してくれた。製造には「たんぽぽ」を利用する三十人が携わる。

 デザインされた「こがにゃんこ」は、雪の結晶の研究で知られる古河藩主の土井利位(としつら)と、古河藩家老で蘭学者の鷹見泉石の二人の偉人をモチーフにした「どいしゃむ位(つら)」「たかみにゃん石」の二匹の猫で、地元ゆかりのデザイナー小太刀御禄(こだちみろく)さんが創作した。

 非公認ながら、市主催の成人式で新成人に二匹をデザインしたボールペンが記念品に贈られたこともあるなど、若い世代に浸透している。

 発売から約一カ月。「袋を開けた瞬間にお茶の香りが広がり、この地域のお土産としてぴったり」と評判はいい。施設の担当者は「古河を全国に発信し、施設利用者の自立に少しでもつながれば」と願う。

 戸原さんは「クッキーは古河の歴史も伝える。社会福祉施設が地域貢献に加わっているという事例にもなれば」と話している。

 

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